困難を乗り越えて、スタートアップを成功させた復員軍人
(VOVWORLD) -北部バクカン省バクトン県クアンハ村トムモ集落に住む1953年生まれのチョオン・バン・ファンさんは、元々復員軍人であり、体が弱いですが、困難を乗り越えて、経済発展に向けて励んでいます。彼らが成立した畜産・経営協同組合はバクカン省における優れた経営生産モデルの一つとなっています。
ファンさん夫婦 |
かつて、ファンさんは5年余りにわたり中部高原地帯の戦場に赴いた後、故郷に戻り、ある国営企業に務めました。しかし、健康が弱いという理由で、1990年に退職せざるを得ませんでした。それ以来、彼の5人家族の生活は奥さんの給料だけに頼った為、様々な困難に直面しました。
生活上の困難を乗り越えるために、2004年に、ファンさん夫婦は幾人かの村人と共に、豚の飼育、家畜用の飼料と建設資材を主に経営する現地で初となる協同組合を設立することにしました。2009年まで、ファンさん夫婦は、別の協同生産組合を設立し、大規模な豚飼育場の建設と先進的な飼育技術の導入に投資しました。
ファンさんの奥さんは次のように語りました。
(テープ)
「当初は、6頭の雌豚を飼育しました。それから、これらの母豚から生まれた子豚を飼育しました。ピーク時には、繁殖雌豚が50頭、子豚が500頭にも上り、年間1000頭余りの豚を出荷しましたよ。」
しかし、豚の飼育過程は、豚の販売価格が下落したり、家畜伝染病「アフリカ豚コレラ」のウイルスに感染したことなどという困難に直面したこともあったようです。
その一方、ファンさん夫婦は、グネツム属の「ガム」というつる植物を原材料にして、「ガム膠」を漢方薬として作りました。この漢方薬は、筋骨格系の病気を治す機能があり、全国各地で消費されています。ファンさんは次のように語りました。
「市場の需要に応えるために、この漢方薬の生産効率を2~3倍増加させる予定です。現在、私の健康状態は以前より良くなっているので、出来る限り頑張りたいと思います。」
ファンさんの協同組合は、数十人の現地住民に安定した仕事を与えています。富を築くというファンさんのモデルは優れた経営生産のお手本となっています。クアンハムッラ党委員会のルオン・タイ・ビエン委員長は次のように語っています。
(テープ)
「クアンハ村は、2021年末までに新農村として認められるように努力しています。そこで、ファンさんのような経済発展モデルは、村人が見習うべきお手本です。実際、これまでに多くの農家はこのモデルを見習い、実現していますよ。」
復員軍人のファンさんがスタートアップを成功させたことは、バクカン省においてスタートアップ精神を広げることにつながるでしょう。