患者のための看護師グェン・ティ・スアンさん


患者のための看護師グェン・ティ・スアンさん - ảnh 1
ハンセン病患者に義足を装着するスアンさん=Khánh Phong

グェン・ティ・スアンさんはこの30年間にわたって、北部バクニン省ハンセン病・皮膚科病院で看護師
として働いています。毎日、彼女は、困難を問わずに、ハンセン病患者を介護したり、その患者と一緒に暮らしています。こうしたことで、スアンさんは「ホーチミン主席の道徳を見習おう」運動において表彰されました。

スアンさんの話によりますと、かつてハンセン病患者に因んだ本を読んだ後、肉体の面でも精神の面でも痛みを悩んでいるハンセン病患者のことを感動してしまいました。それをきっかけに、彼女はハンセン病患者の生活を見るために、自分の故郷にあるハンセン病治療施設に行きました。それから、彼女の生活はハンセン病患者とつながるようになりました。毎日、スアンさんはハンセン病患者たちの為に、衣装着用、入浴、投薬、食事、睡眠などを熱心に助けています。長年にわたって、彼女はこの施設のハンセン病患者にとって親切な人となり、まるで親族のような人となっています。スアンさんは次のように語りました。

(テープ)

「この施設で治療しているすべてのハンセン病患者を父や母のように思っています。私は常に、『医者は優しい母のようでなければならない』というホーチミン主席の教えに従って患者を自分の親戚と同じように接しています。だから、夜遅くても、患者から声がかかれば、助けにいきます。」

その他、スアンさんはハンセン病患者のため、義足と義手の装着を学ぶクラスに参加しました。患者が楽に動けるようになるまでに、義足や義手を丁寧に装着します。バクニン省ハンセン病・皮膚科病院のルオン・チュン・ハウ院長は次のように語りました。

(テープ)

「この病院では多くの患者が四肢欠損に悩んでおり、大多数が独身者であることから、助けてくれる人は殆どいません。心ある人以外、普通の人なら、ハンセン病患者を熱心に助けることは出来ないでしょう。だから、我が病院には看護士スアンさんがいることに誇りを思っています。」

スアンさんは2012年に定年退職しましたが、人生を終えるまでハンセン病患者を助け続けたく、病院に自発的に勤めることにしました。スアンさんは次のように語りました。

(テープ)

「私は、引き続きこの病院でハンセン病患者を助けたいという気持ちを持っています。だから、定年退職をする時、色々と考えていました。自分がいなかったら、悲惨な状況にあるハンセン病患者を助けてあげる人が入るか否か心配していました。」

ハンセン病治療病院の多くの医者や看護師などは、患者のために全力を尽くすというスアンさんの精神に敬服しています。

バクニン省ハンセン病・皮膚科病院で慈善活動に参加したことがあるハノイ医科大学の学生ホ・ゴック・トゥさんはスアンさんの姿を永遠に覚えています。

(テープ)

「スアンさんの行動に憧れつつ、敬服しています。全ては、患者に対する彼女の責任と良心の表われです。医者を目指す私にとって、スアンさんはまるで生の教材のようです。」

スアンさんにとって、恵まれないハンセン病の面倒を見ることは大きな幸福となっています。スアンさんは次のように明らかにしています。

(テープ)

「この仕事は大変ですが嬉しく、幸せな気持ちを感じさせます。患者の為に、蚊帳の吊りや、蚊取り、あるいは、お粥つくりなどをしてあげる時にも嬉しく思いますよ。」

スアンさんのような熱心な看護師は、悩んでいる患者たちの痛み止めに繋がるのではないでしょうか。

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