(VOVWORLD) -南部カントー(Can Tho)市ニンキエウ(Ninh Kieu)区カイケー(Cai Khe)居住地に住むレ・ゴック・フォックさん37歳は、この1ヶ月あまりにわたり、貧しい人々や、人工透析患者などのために、毎日約100人分の食事を作ってあげます。
フォックさん |
フォックさんは、料理店のオーナーです。彼女の話によりますと、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、料理店を閉鎖して、無料マーケット、つまり「ゼロドンマーケット」を開きました。困難な状態にある人々はこの「ゼロドンマーケット」に行って、食品を無料で受けとることができます。
そして、フォックさんは、「ゼロドンマーケット」を止めて、恵まれない人々のために、食事を無料で作ってあげました。彼女は妊娠7ヶ月目ですが、毎朝、ビントイ(Binh Thuy)区チャノック(Tra Noc)居住地にあるタンダット簡易宿泊所に住む貧しい人々や、人工透析患者にご飯やお粥などを作って、無料で配っています。
フォックさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「料理を作ることは私の趣味ですから、大変なことではありません。貧しい人々や人工透析患者たちは、田舎から都会に出てきたため、いつも、食糧不足、栄養不足の状態にありました。ですから、私は出来る限り彼らを助けたいのです。」
「キレイな葉が破れた葉を覆う」という考えで、フォックさんは、毎朝4時ごろに起きて、朝食の準備をします。人々が食事に飽きないように、彼女は、毎日違うメニューを登場します。タンダット簡易宿泊所のオーナーであるタン・ガさんによりますと、現在、田舎から来た人工的透析患者は全ての十数部屋を借りて住んでいます。彼らは、三日に一回血液透析を受けていますので、とても大変だそうです。
ある人工透析患者の親族は次のように語っています。
(テープ)
「夫が人工透析患者なので、私たち夫婦は病院と近い簡易宿泊所を借りて、困難な生活を送っています。そこで、フォックさんたちからもらった食品のお陰で、とても嬉しいですよ。」
ところで、フォックさんは、これらの恵まれない人々約100人に無料で提供するための朝食を作ってあげるのに、毎日70万ドンないし80万ドン、およそ3400円ないし3900円を拠出しなければなりません。新型コロナウイルスの影響で、フォックさん自身の料理店を一時的に閉店せざるを得ませんでしたが、彼女の夫は、奥さんの慈善活動を支持しています。
フォックさんの家族だけでなく、彼女の多くの知り合いも彼女と共に歩んで、この慈善活動に積極的に参加しています。それらの知り合いの一人は次のように語りました。
(テープ)
「フォックさんと知り合いになったのは随分前のことです。彼女はまもなく出産の予定ですが、休むこともなく、毎日毎日、恵まれない人々のために料理を作っています。そこで、私は、フォックさんを少しでも補助するために、この仕事に参加したのです。フォックさんは本当に活発な人だと思います。」
フォックさんは、人工的透析患者や貧しい人々などの大変な生活を見るたびに、彼らをさらに支援したい意欲が沸くと明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「私は、自分のお金、または、時々支援者から寄付してもらったお金で、この慈善活動をしています。この仕事はいつまで続くか分かりませんが、疲れるまでこの仕事を続けたいです。そして、赤ちゃんを産んだ後に、また考えます。」
恵まれない人々に困難を分かち合うフォックさんの心をこめた仕事はさらに広がっています。