北部クアンニン（Quang Ninh）省ハロン（Ha Long）市の女性協会は、「家庭ゴミ分別」、「プラスチックごみを現金と交換」などの一連試みを幅広く展開しています。これらのことは、環境汚染を制限する一方、会員たちに収入をもたらしてきました。この運動の展開において、女性協会の会長であるダオ・ティ・フエンさんは、独創的かつ適切なアイディアを出したお手本の一人であると見なされています。

フエンさんの作業室を訪れると、部屋の中に飾られている花瓶や、ペン立て、事務用品書類ケースなどはプラスチックごみから出来ていることに驚くことでしょう。

フエンさんは次のように語っています。

（テープ）

「ここは、以前、葦を材料にして、カーテン、玩具、笊を編む職業で知られていました。そこで、私は、昔、それらの製品を造ったお婆さんたちを探して、集めました。そして、私たちは、プラスチック製の紐で市場籠を編み、販売しました。」

フエンさんの話によりますと、当初、女性たちがプラスチックの紐で編んだ製品は、素朴で、見た目は美しいとは言えませんでした。そこで、彼女は、インターネット上で、美しいデザインのリサイクル製品を探し、その作り方を考えました。

現在、5カ所の居住地に、4つの編み物グループができました。それぞれのグループは5人のベテラン職人が直接生産しながら、新しいスタッフに編み物を教えています。生産活動に材料を十分に提供すると同時に、環境へのプラスチックごみの削減に貢献するため、女性協会のメンバーたちは、建設工事や工場、工業団地にブラスチック製の紐を収集に行きました。

現地の環境保全に対するフエンさんの貢献について、女性協会のメンバーであるホアン・ティ・ムンさんは次のように評価しています。

（テープ）

「私たちがこの仕事をするのは、収入を得るほか、環境保全に貢献したいからです。フエンさんは、活発な人です。私たちが作ったリサイクル製品の注文書を積極的に探してくれました。」

一方、ハロン市内に住む一人は次のように述べています。

(テープ)

「フエンさんは、私たちの家に来て、空き缶や、段ボール、紙くず、使用済みブラスチック製品などを収集して、分別するよう呼びかけました。毎月、家庭で分別した廃棄物を集合場所に持ち寄って、販売します。こうした活動は、収入を得る一方、生活環境保全に役立つことから、私たちは、誰もがフエンさんの呼びかけに積極的に参加していますよ。」

フエンさんを初めとする、ハロン市の女性たちの行動は、プラスチックごみの汚染対策だけでなく、コミュニティの意識向上とクリーン・グリーン・美しい生活作りに貢献しています。