ホアンさん(左)

北部クアンニン省ビンリエウ県の「青年スタートアップクラブ」は、9割以上のメンバーが少数民族であり、多くの青年の起業を助けてきました。その中の一人に、チャン・バン・ホアンさんがいます。彼は、起業を成功させるだけでなく、他の多くの青年の経済発展に熱情を注いできました。

現在、ホアンさんは、約500平方メートルに及ぶ春雨生産工場を所有しています。2017年に、彼は、春雨の生産に先進技術を導入し、30人の地元住民を雇っています。

ホアンさんの話を聞いてみましょう。

（テープ）

「春雨の生産工場を拡大して、ビンリエウ県の青年スタートアップクラブに参加して、クラブのメンバーたちと共に、生産活動などについて経験交換をすることが出来ました。その他、成功した生産モデルを見学したり、スタートアップをしようとする青年を助けたりしました。」

以前、ビンリエウ県に住む人々は、主に、農業、林業の生計で立てていましたが、現在、青年たちは、現地において観光サービスを営んでおり、大きな成功を収めました。ドンバン村に住むホアン・バン・サンさんは、コミュニティ・ベースド・ツーリズムを行うことで、現地の多くの青年たちを雇っています。

（テープ）

「私は、コミュニティ・ベースド・ツーリズムを始めてから、1年たちました。観光ガイドや、バイクレンタル、地元の特産物と郷土料理作りなどのサービスを提供しています。多くの観光客が、私たちのサービスに満足していますよ。」

ところで、ビンリエウ県の「青年スタートアップクラブ」は成立されてからわずか1年足らずですが、無農薬野菜生産や、コミュニティ・ベースド・ツーリズム、畜産、春雨生産という4つの生産協同組合を行う30人のメンバーがいます。3カ月ごとに、クラブは、会議を行い、生産の経験や、資金調達法などについて意見交換をします。

クラブの副主任であるホアン・ビエット・ズンさんは次のように語っています。

（テープ）

「クラブのメンバーたちは、主に少数民族出身者ですから、初めて新しい技術に触れた時に、色々な困難がありました。そこで、毎月、毎週、あるいは、時間がある時、クラブの指導部は、それぞれのメンバーの家に行って、問題の解決を助けます。2019年に、私たちは、経済発展モデルや、観光サービスの開発などを集中的に行うことになっています。」

ビンリエウ県の青年たちは、様々な困難に直面しながらも、多くの分野において経済発展に励み、故郷の経済社会発展に寄与しています。