(VOVWORLD) -彼自身も親戚に、戦争で犠牲になったが5人もいます。そのためか、彼は、おもに、戦争、革命、及びホーチミン主席をテーマにした絵画を描いてきました。
画家のチャン・トウ・タインさんとその後ろにある「少女を抱くホーチミン主席」の絵
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画家のチャン・トウ・タインさんは、戦争時の1944年に、ベトナム中部ハーティン省で生まれました。彼の家族は、革命の伝統を持っています。彼自身も親戚に、戦争で犠牲になったが5人もいます。そのためか、彼は、おもに、戦争、革命、及びホーチミン主席をテーマにした絵画を描いてきました。タインさんは、幼い頃から、画家になりたいという夢を抱いていました。16歳になったタインさんは、ハノイ市内のベトナム美術大学に入学しました。卒業後、故郷のハーティン省文化局に就職。その後、ハノイにある工業美術大学で、教師として活躍し、そして、同大学の副学長を務めました。
1975年4月30日にベトナム南北が統一した際に、民族のその歓びの中で、画家のタインさんは、この歴史的な出来事を記念する為に有意義な絵を描こうと思いました。それから、彼は、「少女を抱くホーチミン主席」の絵を描くことにしました。
この絵画は、1976年の第1回全国美術展示会で2等となりました。
(テープ)
「この絵は多くの意義があります。まず、絵の中の『S字』型はベトナムの地図であり、平和のシンボルであるハトとオリーブの枝、鳩の目は首都ハノイ、少女を抱いているホーチミン主席の姿があります。子どもは国の未来です。ホーチミン主席は、生前、若い世代を重視していたからです。」
タインさんが描いたこの絵は、深い意義を持つことから、1978年来、ハノイ市中心地のホアンキエム区ディン・テイエン・ホアン通り93番地にあるハノイ市情報室の屋根に飾られています。40年間にわたって現在、この絵は、平和の為の都市であるハノイ市のシンボルの存在となっています。
画家タインさんは学生時代に、ホーチミン主席に出会ったことがあります。彼の話を聞いてみました。
(テープ)
「ホーチミン主席に初めて会ったのは1963年にハノイのオペラハウスで開催された全国文化大会に参加した時でした。その際に、ホーチミン主席は、『文芸も闘争の勝利に貢献できる。この大会に参加した全ての人々は、文化戦線の兵士でもある』と言いました。」
画家タインさんはさらに、ベトナム共産党の現行の党員カードを作成した人でもあります。このことは、彼にとって大きな名誉となっています。
(テープ)
「党員カードの応募作品200点のうち、私の作品が選ばれました。このカードの表にはホーチミン主席の肖像、裏にはその党員の情報が掲載されています。」
その他、タインさんは、大多数のポスターなど数千点の絵画を描きました。これあの作品は、国内外の大きな博物館で展示されています。
今年75歳になりますが、彼は、3つの大学で美術の授業を続けています。美術部門に大きく貢献してきた画家チャン・トウ・タインさんは、ベトナムの美術事業の為の勲章、第1等抗米救国闘争勲章を授与されました。