露の学者:ベトナムはベトナム東部海域を巡る明確な見解を持つ
(VOVWORLD) -この間、中国の海洋調査船「海洋地質8号」がベトナム東部海域(南シナ海)にあるベトナムの排他的経済水域内で活動したことはロシアを含め、各国の学者の注目を集めています。
8月15日付のロシアの雑誌『多極世界』は、ロシア科学アカデミー極東研究所の学者であるグリゴリ・ロクシーン氏が執筆した原稿を掲載しました。その中で、ベトナム東部海域を巡る状況を分析しました。
これに基づき、中国の海洋調査船「海洋地質8号」が活動した位置は、1982年の国連海洋法条約で定められたベトナムの排他的経済水域200海里の範囲内、また、ベトナム南部ブンタウ市から160海里離れた所でした。
さらに、1947年に発行された中国の地図に基づき、この位置は、中国の領海外にあります。その一方で、この海域の9割を占める境界線「9段線」は国際法上認められていないということです。というのは、中国を相手にしたフィリピンの告訴によると、国際裁判所は、「ベトナム東部海域に関する歴史的権利を主張する中国の要求は法的根拠がない、1982年の国連海洋法条約に基づいた義務を逆行している」と判決を下しました。
他方、この学者は、「ベトナムは、国際法、とりわけ1982年の国連海洋法条約に沿って、ベトナム東部海域を巡る紛争を政治と平和措置で解決するという明確な見解と立場を持っている」と強調しました。