9日、外務省のレー・ティ・トゥ・ハン副報道官は記者団のインタビューに応え、「フィリピンのドゥテルテ大統領が6日、軍に対しベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)でフィリピンが領有権を主張する島を全て占領するよう命令し、ベトナムのチュオンサ群島にあるティトゥ島を訪れる可能性を示唆した」という情報に関し、「ベトナムはその真相を究明する」と明らかにしました。
レー・ティ・トゥ・ハン報道官
(写真:qdnd.vn)
また、「ベトナムはホアンサとチュオンサの両群島に対する領有権を証明する法的・歴史的証拠を十分に持っており、この海域でベトナムの許可を受けないまま、行なわれる外国のいかなる行動も違法で価値のないものになる」と再確認しました。
その上で、「領海紛争の長期的な解決策を模索している中、関係各側は自制し、情勢複雑化と紛争拡大に繋がる行動をせず、2002年のDOC=海上行動宣言を尊重する必要がある」と強調しました。