考古学者はラムビン県で、ホアビン文化時代から作られていた石製や銅製、陶器の鍬、斧（おの）、矢などを発見しました。ここには長い歴史がある寺院や神社もあります。ラムビン県にあるファバイ洞窟で見つかった囲炉裏の遺跡が今から8万年前のものとされています。

（写真：baotuyenquang.com.vn）

また、ここでは古代ベトナム人の墓の遺跡が発見されています。ラムビン県文化情報課のカオ・バン・ミン課長は次のように語りました。

（テープ）

「ファバイ洞窟は古代ベトナム人が住んだ所とされています。考古学者によりますと、今からおよそ12000年前、古代ベトナム人がここで生活を送りました。当時、古代ベトナム人は川や谷川沿いに住む習慣がありました。」

広々とした石灰岩に多くの美しい洞窟があるラムビン県は観光発展に有利な条件に恵まれています。その他、ラムビン県にはナハン湖があり、湖面には多くの小島が浮かんで、美しい風景を作り出しています。特に、トゥンラム村には99の山があり、「森のハロン湾」と言われています。

先ほどのラムビン県文化情報課のカオ・バン・ミン課長は次のように語りました。

（テープ）

「クオイピン洞窟は最近発見されたものです。この洞窟には見事な鍾乳石がある他、洞窟の中に谷川が流れています。その他、ラムビン県にはナムメーの滝、クオイニー滝があります。特に、クオイニー滝の麓で足を水に浸すと、私たちの足をマッサージしてくれるかのように多くの小魚が足元に泳いでいます。」

ラムビン県に足を運ぶ観光客は美しい自然風景を鑑賞できる他、地元に住んでいる各少数民族の独特な文化を体験できます。ラムビン県トゥンラム村に住むチャウ・タイン・ガさんは次のように語りました。

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「ここに来る観光客は地元の人々の日常生活を垣間見ることができます。観光客は高床式の家に宿泊したり、伝統的料理を味わったりできる他、農業生産活動を体験できます。また、観光客はトェンクアン水力発電所の建設でできた大きなダムの壮大な風景を堪能できます」

クオイピン洞窟（写真：ＴＴＸＶＮ）

現在、ラムビン県での多くの世帯はコミュニティー・ベイズドツーリズムを運営しています。自分の家族で宿泊施設を運営しているラムビン県の住民の一人チャウ・ミン・ビさんは次のように語りました。

（テープ）

「ここに来ると観光客は、地元の人々が自分の手で作ってくれた地鶏、イノシシ、炭火で焼いた魚、魚の竹筒焼き、ターイ族風燻製豚などの料理を味わえることができます。観光客が大好きです。」

その他、ラムビン県は伝統的祭りの復活にも力を入れています。これらの独特な祭りは多くの観光客を引き寄せています。観光を重要な経済部門に位置付けているラムビン県は地元の潜在力を活用して、魅力的な観光ツアーの企画に励んでいます。