(VOVWORLD) -ホアンルック将軍を祀る神社はベトナムと中国との国境線からおよそ4キロ離れた所にあります。
中国との国境線に位置する北部山岳地帯カオバン省チュンカイン県ディンフォン村のホアンルック神社は11世紀に建立され、外国人侵略者との戦いで大きな功労があった地元の少数民族テイ族出身の将軍ホアンルックを祀るものです。この神社は文化、歴史だけでなく、心霊的にも特別な意義があります。
ホアンルック氏は11世紀の優秀な将軍で、1076年、北方からの侵略者との戦いで大きな戦績を収めました。ホアンルック将軍を祀る神社はベトナムと中国との国境線からおよそ4キロ離れた所にあります。この神社がいつ建立されたかよく分かっていませんが、現在、ここには総面積およそ100平方メートルの平屋建ての神社があります。
地元の高齢者によりますと、昔、この神社にはホアンルック将軍の銅製の像と文官、武官の像が安置されていましたが、現在、これらの像は無くなりました。この神社の価値は主に建設資材にあります。この神社の壁は粘土とサトウキビ蜜を混ぜ合わせたもので建てられているそうです。チュン・カイン県デイン・フオン村の文化室の幹部ビ・テイ・タオさんは次のように語りました。
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「この神社の壁は昔のまま保存されています。村人の話によりますと、この神社を建立した時、当時の人々は粘土をサトウキビ蜜と混ぜ合わせて、壁を造ったそうです」
毎年、ホアンルック神社の祭りが旧暦2月28日に開かれます。祭りにはホアンルック将軍を供養する儀式のほか、民間遊戯や歌垣も披露されます。チュン・カイン県デイン・フオン村の住民の一人ハ・ディン・トアンさんは次のように語りました。
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「毎年、ホアンルック神社の祭りが開かれ、住民が大勢参加しました。私の家はこの神社に近いから、毎月数回ここに来て線香を手向けています。ホアンルック将軍は国境線を防衛することに大きな功労がありました」
2004年、ホアンルック神社は省の歴史文化遺跡として認定されました。長年来、多くの人々は家内安全や金運向上などを祈るため、この神社へ参拝に行っています。北部タイグエン省からの観光客ホアン・クアン・チュンさんは次のように語りました。
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「これは神聖な神社です。この神社からカオバン省のバンゾック滝まで30キロしか離れていないので、見学には便利です。毎年、私はこの神社へ参拝してから、バンゾック滝に行きます。これは魅力的な観光ルートだと思います」
長い歳月が経ちましたが、ホアンルック神社はカオバン省の有名な文化歴史遺跡として知られています。また、この神社が日増しに立派になるように幾度も改修されています。