(VOVWORLD) -先頃、東北部クアンニン省のハロン湾と北部港湾都市ハイフォン市のカットバー群島を含む「ハロン湾・カットバー群島」が、世界53か国99地点とともに、IUGS=国際地質科学連合によって「IUGS地質遺産」に認定されました。
海面から突き出た数多くの島を擁するカットバー群島にはほかの所には見られない不思議な洞窟があります。科学者によりますと、現在、カットバー群島にはおよそ150の洞窟が点在していますが、険しい岩により、考察と名前が付けられた洞窟の数は70カ所にとどまっています。
カットバ島にはHoa Cuong、Trung Trang、Thien Long などの洞窟があります。その中で、Hoa Cuong洞窟はカットバー群島にある 4 つの大きな洞窟の 1 つです。花崗(Hoa Cuong)というその名の通り、ライトに照らされると色とりどりに光輝く鍾乳石があります。カットバー群島にある洞窟は、本土の森にある石灰岩の山々に比べて標高の低い場所が多いため、雨水が浸入して、いたるところに各場所に鍾乳石が形成されてきました。
カットバー群島にある洞窟は海に近い石灰岩の島にあることから、洞窟に生息している動物はほかのところにある洞窟と比べて、ユニークの特徴があります。カットバー群島の洞窟に生息する動物の大部分を占めているのはコウモリですが、カットバー群島の洞窟に生息するコウモリも、この海にしか現れないとのことです。カットバー国立公園のグエン・バン・テゥ園長は次のように語りました。
(テープ)
「洞窟には、さまざまな種類の動物が生息しています。例えば、チュンチャン洞窟には、コウモリのほか、爬虫類やカエル、ヤモリが生息しています」
カットバー群島にある洞窟のユニークさは観光客を魅了しています。カットバー群島の洞窟は主に 2 つの構造グループに分かれています。1 つの入り口を持つ洞窟グループと 2 ~ 3 つの入り口を持つ洞窟グループです。ギア ルアン村にあるホアクオン洞窟、フーロン村にあるティエン ロン洞窟などは入り口はひとつで、多様な構造、ユニークな鍾乳石システムを備えています。カットバー国立公園の教育観光サービスセンターの職員ディンバントゥン氏は次のように語りました。
(テープ)
「 洞窟の構造は断層板の地質構造により決定されます。また、これは地殻変動により、右折や左折が可能です。堆積物の地層によって各道路の構造が変化します。外に出ると、洞窟の大きな入り口が見えます」
軍医(クアンイ)洞窟(写真:TTXVN) |
一方、チュンチャン洞窟、ティエンドゥック洞窟、フンソン洞窟などは2 ~ 3 つの入り口を持っています。山を貫いて200メートル~400メートルの長さがあり、鍾乳石や石筍があり、美しい形をしています。先ほどのカットバ国立公園の教育観光サービスセンターの職員ディン・バン・トゥン氏はさらに次のように語りました。
(テープ)
「色の変化は雨水浸透システムの形成に依存します。水の多い地域では、鍾乳石がより輝き、美しい色が多くなります。さらに、堆積性石灰岩は不均一な構造を持つことから、鍾乳石の色は均一ではありません」
カットバー群島の洞窟システムは、自然の地質博物館に例えられています。洞窟の形成は、この群島の地質学的な動きと発展を示すユニークな証拠と言えるでしょう。