クアンガイ省の有名な歴史遺跡

(VOVWORLD) -これらの遺跡を見学するならば、国の民族解放闘争に対するクアンガイ省の貢献を理解することができることでしょう。

ベトナム中部沿海地帯にあるクアンガイ省は戦争中、熾烈を極めた戦闘が行われた所です。そうした理由で、現在、ここにはベトナム戦争にまつわる多くの戦争の歴史遺跡があります。これらの遺跡を見学するならば、国の民族解放闘争に対するクアンガイ省の貢献を理解することができることでしょう。

クアンガイ省の有名な歴史遺跡 - ảnh 1故ファム・バン・ドン首相の祈念館 

クアンガイ省に足を運ぶ観光客がよく訪れる場所の一つにクアンガイ省モゥ・ドゥク県ドゥク・タン村にある故ファム・バン・ドン首相(1906~2000)の記念館があります。故ファム・バン・ドン首相は1955年から1987年まで、ベトナムの首相として在任し、ベトナム首相として最も長く活躍した人物です。

ドゥク・タン村は故ファム・バン・ドン首相が生まれ、幼少時代を過ごしたところです。現在、ここにはファム・バン・ドン首相の生家が残されている他、人生と革命事業に関わるおよそ500点の写真や品々が展示されています。これらの展示物を通じて、優れた知恵がありながらも、質素な生活様式を送っていた故ファム・バン・ドン首相の生涯がうかがえます。クアンガイ省のファム・バン・ドンという高校の生徒フイン・テイ・キム・チャン( Huynh Thi Kim Trang) さんは次のような感想を述べています。

(テープ)               

「故ファム・バン・ドン首相の名を冠にした高校に在学していることを誇りに思っています。歴史を勉強したこと、そして、本日、この記念館を見学したことを通じて、故ファム・バン・ドン首相の生涯と革命事業をよく理解しています。ファム・バン・ドン高校の生徒として名に恥じない貢献を果たすため、学習に励みます」

クアンガイ省の有名な歴史遺跡 - ảnh 2チャムが勤務した野戦病院の遺跡 

一方、クアンガイ省のドゥクフオ県にはかつての戦争中に犠牲になった女性従軍医師ダン・トゥイ・チャムが勤務した野戦病院の遺跡があり、多くの観光客を引き付けています。かつての抗米救国闘争に、女性従軍医師ダン・トゥイ・チャム(1942-1970)がここに勤務し、28歳の若きで、戦場で倒れました。

ダン・トゥイ・チャムが残した日記は1968年から1970年までの2年間に執筆され、自己意識に満ち、困難をも問わず、国の独立と統一のため、命を捧げる用意があるという戦争時代のベトナムの若者の渇望を示しています。この日記は1970年、ベトナム戦争に参戦したアメリカの兵士の手に入り、35年間、アメリカに保存されてから、2005年、チャムさんの遺族に返還されました。このいきさつは映画化されました。

ダン・トゥイ・チャムが勤務した野戦病院の遺跡はベトナム中部高原地帯テイグェン地方の代表的な建築様式である合掌造りの家です。遺跡には女性従軍医師ダン・トゥイ・チャムにかかわる多くの品々や写真が展示されています。

また、遺跡の境内には女性従軍医師ダン・トゥイー・チャムの像が置かれます。遺跡の近くには地元の人々を診る診療所があります。ドゥク・フオ県フォ・チャウ村のボー・タン( Vo Thanh) さんは次のように語りました。

(テープ)

「戦争中、女性従軍医師ダン・トゥイー・チャムがわが故郷で勤務していたことを嬉しく思っています。今、ここにある診療所には医師が十分に配置され、熱心に地元の患者を診て、治療してくれています」

クアンガイ省の有名な歴史遺跡 - ảnh 3ソンミ村の虐殺事件を祈る遺跡 

クアンガイ省には他の有名な遺跡があります。これはソンミ村の虐殺事件の遺跡です。ベトナム戦争中の1968年3月16日、クアンガイ省ソンティン県ソンミ村で、アメリカ軍はソンミ村のミライ集落を襲撃し、乳幼児を含む子供173人を含め、無抵抗の村民504人を無差別射撃などで虐殺しました。現在、この村にはこの虐殺事件を祈る遺跡があります。毎日、アメリカを始め、国内外の多くの科学者、ビジネスマン、観光客がこの遺跡を訪れています。

クアンガイ省の歴史遺跡は国内外の人々がかつてのベトナム戦争を理解できる場所としてだけでなく、若者を対象に革命伝統を教育する場所にもなることでしょう。


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