クアンチ省を平和の価値の象徴にする

(VOVWORLD) -クアンチ省について語るならば、かつてのベトナム戦争中に、81日間にわたってクアンチ古城で行われた激しい攻防戦を思い浮かべます。

ベトナム中部クアンチ省はかつてのベトナム戦争中、熾烈を極めた戦闘が行われたため、戦争の大きな被害を受けています。そのため、平和への願いはクアンチ省を始め、ベトナム国民に共通するものです。クアンチ省の指導者と住民はクアンチ省を平和のシンボルとして構築することに取り組んでいます。

クアンチ省を平和の価値の象徴にする - ảnh 1

クアンチ省について語るならば、かつてのベトナム戦争中に、81日間にわたってクアンチ古城で行われた激しい攻防戦を思い浮かべます。アメリカ軍が81日間に総面積3平方キロメートルのこの古城に投下した爆弾はアメリカが日本に投下した7発の原子爆弾の威力に相当するとされています。

戦争中に、南北を分けたベンハイ川にかかるヒエンルオン橋、、ビンモック地下壕、国道9号線、ケー・サイン地区、クアベトビーチなどクアンチ省の地名はベトナムの歴史に刻まれています。

クアンチ省クアンチ町に住んでいるグエン・カムさん(93歳)は「かつての戦争中にクアンチ省は大きく破壊されたものの現在は復活されてきた。どこへ行っても緑あふれる木々や新しい住宅を見られる」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「クアンチ町の人口は少ないですが、決意があれば、これを平和の町として建設することができると思います。かつての激戦地であったクアンチ町を平和の町にするのは素晴らしいアイディアです」

ベトナム戦争中に、クアンチ省は南ベトナム革命臨時革命政府の本部が置かれた場所です。そして、1973年、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長はクアンチ省を訪れた他、世界各国の43か国はここで信任状を奉呈し、大使館を開設しました。現在、かつての南ベトナム革命臨時革命政府の本部が歴史遺跡となってきました。この遺跡管理委員会のホアン・フォク・ラム委員長は次のように語りました。

(テープ)

「南ベトナム臨時革命政府は国内の各団体や組織の団結を深化させると共に、世界各国の支持を生かして、ベトナムを侵略する戦争に反対するという自らの使命を果たして、南部完全解放に寄与してきました」

クアンチ省を平和の価値の象徴にする - ảnh 2

平和の価値を顕彰し、国の独立を勝ち取るための闘争に命をささげた人々の恩をしのぶため、2000年以来、クアンチ省は毎年4月30日の南部完全解放祖国統一記念日に、「祖国統一」というイベントを行っています。 このイベントは、かつてのベトナム戦争時代に激戦地となったクアンチ古城や、チュオンソン国立戦没者墓地などで行われ、戦没者に線香を手向ける儀式や、輝かしい歴史を再現する文芸公演など様々な活動が含まれています。

2010年に、このイベントが国家レベルの祭りとして認定されました。クアンチ省を平和のための土地として建設するため、同省は「平和のための祭り」というイベントの開催計画を立案しました。

クアンチ省共産党委員会のグエン・ダン・クアン副委員長は「この祭りは平和で統一したベトナムづくりに対するベトナム国民の願望を表すと共に、世界友人に対し、戦争の苦しみを癒し、平和を維持するため行動するよう呼びかけるためのものである」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「ベトナム首相はクアンチ省が「平和のための祭り」というイベントの開催に同意したことはかつての戦争時代の激戦地であったクアンチ省が平和への思いが非常に深いということです。この祭りはかつて戦争中に、国の平和のため命をささげてきた人々の恩を偲ぶだけでなく、平和愛好者はクアンチ省の祭りに参加し、平和な環境づくりに共に取り組むようというメッセージを送りたいのです」

クアンチ省に足を運ぶならば、戦争の甚大な被害を理解した上で、平和、独立、自由、国の統一の価値を深く実感できることでしょう。


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