ベトナムの最初の国立公園クックフォン国立公園は北部ニンビン省、ホアビン省、中部タインホア省にあります。この国立公園は典型的な熱帯雨林と同じように豊富な動植物があります。ここは天然資源、生態系の多様性に恵まれている他、有名な生態観光地として知られています。
総面積22200ヘクタールのクックフォン国立公園はタムディップ山脈にあります。この公園には2000種類の植物、2600種類の動物が生息していますが、その中に、絶滅の恐れがある野生動植物をまとめたベトナムと世界のレッドデータブックに記載されている種類がたくさんあります。また、クックフォン国立公園はベトナムの植物の多様性を紹介する7つのセンターの一つです。
現在、クックフォン国立公園のエコツアーと環境教育センターは様々なエコツアーを企画しています。クックフォン国立公園ガイドのルオン・バン・ベト( Luong Van Viet) さんは「クックフォン国立公園を訪れる最適の時期は9月から12月までで、それぞれの時期には独自の特徴がある」と明らかにし、次のように語りました。
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「夏は昆虫の繁殖期です。その時期に、蝶の産卵期で観光ツアーを組みます。蝶の卵が羽化します。400種類もの蝶々が同じ時期に羽化した時森林に入ると、花園に迷い込んだような気がします。また、夏は多くの種類の昆虫や爬虫類の繁殖期です。その為、この時期に、昆虫を探検する様々な観光ツアーが企画されます」
観光客の要望により、1日、または、2,3日のクックフォン国立公園の見学を選ぶことができます。観光客は自転車、または、足で霊長類と亀保護センター、希少な霊長類の保護施設、植物園、ベトナムの希少な植物遺伝子保存センター、古い洞窟、1000年もの樹齢のある樹木などを見学することができます。クックフォン国立公園のエコツアーと環境教育センターのドゥ・ホン・ハイ( Do Hong Hai) 副センター長は次のように語りました。
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「クックフォン国立公園の主な観光ツアーは森林内の小道に沿って、古い樹木と7500年前に存在した前史の人々の考古学遺跡が発見された洞窟、2億から2億3千万年前に生息した爬虫類の化石が発見された洞窟などを見学するということです。これは東南アジアで初めて発見された化石です。これらの観光スポットに行く途中、観光客はこの国立公園の生態系を探検できます」
クックフォン国立公園に行く外国人観光客はよく森林でのキャンプツアーや野性動物の見学、原生林での歩行、森林にある湖のカヤックによるクルーズなどを好んでいます。先ほどのクックフォン国立公園ガイドのルオン・バン・ベト( Luong Van Viet) さんは次のように語りました。
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「洞窟の見学、森林キャンプなどは大自然を探検するもので、冒険があります。これらのツアーに参加する観光客は健康でなければなりません。また、旅行会社はキャンプ用具と食べ物を用意します。観光客は人気が少ない小道に沿って、森林の奥に入り、気候条件により、山頂、または、盆地に宿泊します。夜になると、観光客はいくつかの動物の夜間の生活を探検します」
クックフォン国立公園を訪れる観光客は年平均およそ1万人にのぼっています。イギリス人の観光客Jaky Hyamさんは森林で見かけた動物に深い興味を持ちました。
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「森林にある数多くの木の葉、野生の果物、そして、木の根も食べられることを初めて知りました。また、森でどのように水を取るかを知りました。とても面白いです。なぜ、昔の人間は森の中で生活できるためかに驚きました。森では光もなくて、電気もありません。この国立公園は探検することに値します」
一方、オランダ人の観光客 Ruben Heismanさんは「クックフォン国立公園は本当にリラックスできる場所である」と明らかにし、次のように語りました。
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「私たちは数多くの蝶々を眺めた他、いくつかの動物を見たり、洞窟を見学したりすることができました。これは美しくて、静かな森林です」
クックフォン国立公園に足を運ぶと、観光客は自然の価値と美しさを実感できることでしょう。