(VOVWORLD) -南部メコンデルタ地域にあるソクチャン省には92の寺があり、その中にユニークな建築様式があるソムロン寺(Som Rong)があります。
去る4月13日、ソクチャン省人民委員会はソムロン寺を同省の観光スポットとして認定する決定を下しました。
現場の音
ソムロン寺の総面積は5ヘクタールで、緑あふれた広い敷地があり、境内には涅槃仏をはじめ、多くの立派な施設が建てらています。寺の門には神の蛇、神の鳥などを象ったクメール族の文化によく登場している模様がたくさん施されています。門をくぐってから100メートル歩くと寺の本堂につきます。本堂に至る道の両脇には多くの樹木があります。
本堂の壁と天井には釈迦仏の生涯を描いた多くの絵画が飾られています。また、本堂には複数の仏像が安置され、中には1785年にこの寺が建立された時、制作された古い仏像があります。これらの仏像は木造のものです。ソムロン寺のラム・ビン・タイン大徳は次のように語りました。
(テープ)
「寺には本堂、僧侶の遺骨を保管する墓の塔、礼拝堂などの施設があります。2018年に建てられた横たわる仏像がベトナムで最大級の涅槃仏です。寺院の敷地内には多くの木々と草原があり、観光客が記念写真を撮るのに適しています」
ソムロン寺はソクチャン省の省都ソクチャン市の中心に位置しています。この寺は1785年に建立され、建築様式はクメール族の伝統的建築様式と近代的な建築様式が調和されたものです。かつて、寺の周りにはソムロンという樹木がたくさん生えていたことから、ソムロンという名が付けられたのですが、現在、ここにはソムロンの木が2本しか残っていません。この寺が建立された時、竹づくりと藁ぶきの粗末な建物でしたが、幾度も改修された後、現在のように立派なものになっています。
ソムロン寺には水の中にも沈まないという不思議な石2個が保存されています。この2個の石のサイズは異なっていますが、重さはいずれも4.2キロです。2018年、ソムロン寺の住持であるリードゥク和上はカンボジアからこの2個の石を運びました。
ソムロン寺の敷地内にある最も大きな仏像は重さ490トン、長さ63メートル、高さ22.5メートルで、地面から28メートルの高さで置かれる涅槃仏です。そのため、この寺がソクチャン省の涅槃仏の寺とも呼ばれています。中部タインホア省からの観光客チャン・バン・アンさんは次のように語りました。
(テープ)
「涅槃仏が広い敷地に置かれています。このような大きな涅槃仏を見るのは今回が初めてです。チャンスがあれば、ぜひ家族とともにもう一度ここを訪れたいです」
宮殿のように華やかな美しさを持つソムロン寺はソクチャン省の有名な観光スポットとなっています。全国の多くの観光客は参拝するだけでなく、クメール族のユニークな文化、建築を理解するため、この寺を訪れます。