チュオンサー群島の気候は過酷です。日差しが強く、台風の季節には大波や強風に襲われ、淡水はあまりなく、非常に貴重です。そのため、野菜の栽培は必須であり、鶏とぶたの飼育はこの群島に駐屯している幹部や兵士、そして、住民たちの創意工夫による知恵の結果です.
チュオンサー群島には全ての空地や本土から持ち込んだ鉢植えに植えられています。「沈没の島」には野菜が仕事場にも、バルコニーなどでも植えられています。数年前までは、淡水不足と栽培技術がなかったため、「沈没の島」はいつも野菜不足に悩んでいました。しかし、近年、本土からの支援により、チュオンサー群島の兵士と幹部は野菜の栽培と畜産が実施されるようになりました。東シントン島の責任者グェン・ドゥク・ズ少佐は次のように語っています。
(テープ)
「この島に駐屯している幹部や兵士は鶏やアヒル、豚の飼育に深い関心を寄せています。本土からの多くの野菜の種も運ばれました。しかし、野菜が順調に成長できるのは本当に手間ひまがかかります。土は本土から運ばれ、毎年、土壌を改良しなければなりません。落ち葉も有機肥料を造るために集められました。現在、生活用の野菜が十分に提供され、幹部や兵士の生活が大きく改善されるようになりました」
チュオンサー群島にある多くの島々が様々な緑の野菜で覆われています。東ツオンサーのロジスティックのアシスタントのホアン・ヴァン・ヴイン ( Hoang Van Vinh) 少佐は次のように語りました。
(テープ)
「最も大きな困難は季節の変わり目に、季節風から野菜を守るための対策を取らなければなりません。現在、私たちは120個のプラスチック鉢に野菜を植えています。これにより、野菜不足に十分に応えられるようになりました」
野菜を栽培するだけでなく、チュオンサー群島に駐屯している幹部や兵士は鶏、アヒル、豚などを飼っています。鶏の鳴き声、豚の唸り声を聞いて、本土にいるような感じがします。先ほどのホアン・ヴァン・ヴイン ( Hoang Van Vinh) 少佐によりますと、2012年、東チュオンサー群島の幹部や兵士は野菜6,5トン、食肉1,6トンを自給できたと明らかにしました。
また、この島の幹部や兵士は電灯を利用して、卵を孵化させる機械を自分で製造しました。東シントン島の責任者グェン・ドゥク・ズ少佐は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは鶏とアヒルの飼育の技術を導入しています。おかげで、この島には鶏とアヒルがぐんぐん成長し、食肉の需要に応えています」
チュオンサー群島での野菜栽培と鶏、及び、アヒルの飼育はこの島に駐屯している幹部や兵士の健康増進に寄与し、国の海上の領有権確保に寄与することでしょう。