毎年、3月になると西北部はバンという花が咲き誇る季節となっています。バンという花はフイリソシンカ、または、ハカマノキとも呼ばれています。バンの花が咲く季節になると、西北部にあるディエンビエン省は「バンの花祭り」というイベントを開催します。
バンという花は西北部のディエンビエン省、ソンラ省、ライチャウ省、イェンバイ省、ホアビン省の人々の心と文化のシンボルとされています。この花は西北部にある最も美しい花とされていますが、中でも、ディエンビエン省が最もたくさんバンの花が咲く地方です。
今年のバンの花祭りは3月11日から14日にかけて開かれました。この機に、ディエンビエン省の第5回文化スポーツ観光祭りも行なわれました。これらの活動に関して、ディエンビエン省人民委員会のレ・バン・クイ副委員長は次のように語りました。
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「バンの花祭り」はディエンビエン省に住む各少数民族の伝統的文化であるだけでなく、近代的な文化をも表しています。この機に、ディエンビエン省のすべての村や町で様々な文化、スポーツ活動が開かれました。」
これらの活動にはディエンビエン省に住む各少数民族の伝統的文化の展示会、各少数民族の民謡、舞踊フェスティバル、民間祭りの再現などがあります。先ほどのディエンビエン省人民委員会のレ・バン・クイ副委員長は「ディエンビエン省は21の少数民族の人々が居住している所で、それぞれの民族は独特な風俗習慣、文化を持っている」と明らかにし、次のように語りました。
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「今年の祭りには例年とくらべて、幾つかの新しい活動がありました。例えば「ミス バンの花」というコンテストが行われ、北西部にある8つの省の代表が参加しました。これは私達がディエンビエン省の人々の自然の美しさを紹介するだけでなく、西北部に住む各少数民族の人々が経験を交換するよい機会にもなっています。」
バンの花祭りを訪れる見物人は文化、観光活動に参加するだけでなく、西北部の各少数民族の飲食文化を理解します。特に、バンという花から作られた料理があります。ディエンビエン省ディエンビエン市に住むロー・テイ・テウイ・オアン( Lo Thi Tieu Oanh) さんは次のように語りました。
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「タイ族の人々はバンの花を食材にして、様々な料理をつくりますが、最も美味しいのはバンの花のサラダです。バンの花を各種の野菜と混ぜるのは特別な美味しさを作り出すからです」
この季節に、ディエンビエン省を始め、西北部は薄いピンクと白いバンの花で染められています。時間がありましたら、西北地方に行って、バンの花に親しんでください。