ニャーロン港・ホーチミン主席にかかわる重要な歴史遺跡
(VOVWORLD) -ホーチミン市の4区にあるニャーロン港は1911年に、ホーチミン主席が救国の道を求めて、出港した場所です。
現在、ここにはホーチミン博物館のホーチミン分館も設置されました。この二つの遺跡は若者たちにホーチミン主席の愛国心と頑強な闘争精神への理解を深めてもらうためのところとなっています。
ベトナム語でニャーロンのニャは家、ロンは竜なので、意味は『ドラゴンハウス』になります。ニャロン港に面する建物はフランス植民地時代からホーチミン市に残された有数の建築物の一つです。この建築物は東洋と欧州の建築様式が調和されたものです。この建物はフランス人が1862年~1863年までに建設しました。
特に、建物の屋根に、フランス人は陶器でできた二匹の竜が月に頭を向けるというイメージを飾り付けました。そのため、地元の住民がこの建物を「ドラゴン・ハウス」と呼び、そして、建物の前にある港をドラゴン・ハウスという意味のニャロン港を呼びました。
1863年、フランスが植民地として、ベトナムを統治していた時代、ニャーロン港はナムサオ海運会社の本部として建設されました。当時、グエン・タット・タインと名乗っていたホーチミン主席は、国民の苦しみを目(ま)のあたりにし、祖国の独立・自由を勝取ろうとして、ここからフランス船籍のアミラル・ラトゥーシュ・トレヴィル号に乗り、出航しました。
1979年にニャーロン港はホーチミン主席の革命活動に関する現物を展示する施設として選ばれました。1995年、この施設は改築され、ホーチミン博物館のホーチミン分館となりました。ホーチミン博物館のホーチミン分館のガイドファン・クエ・フインさんは次のように語りました。
(テープ)
「この博物館ではフランス国籍のアミラル・ラトゥーシュ・トレヴィル号の模型を展示しています。また、この博物館で保存されている資料によりますと、1911年6月2日、この船はニャーロン港に寄港し、幾人かの船員を募集しました。その中で、のちのホーチミン主席であるグエン・タット・タイン青年がいます」
ホーチミン博物館のホーチミン分館の展示面積はおよそ15万平方メートルになり、ここにはホーチミン主席にかかわるおよそ11000点の資料と品々が展示されています。先ほどのホーチミン博物館のホーチミン分館のガイドファン・クエ・フインさんはさらに次のように語りました。
(テープ)
「この博物館に展示されている資料や写真はそれぞれ特別な物語があります。これらの品々を通じて、ホーチミン主席が困難が満ちた救国の道をある程度理解できるようになります」
毎年、9月2日のベトナム独立記念日や5月19日のホーチミン主席の誕生日に多くの人々はこの博物館を訪れ、ホーチミン主席の恩を偲んでいます。その中の一人の感想をお聞きください。
(テープ)
「この博物館を訪れるたびに、ベトナムがホーチミン主席のような偉大な国家主席がいることを誇りに思っています。子供を連れて行くと子供にこの歴史遺跡の深い意義を紹介しました」
このように、ニャーロン港とホーチミン博物館のホーチミン分館はホーチミン市のシンボルの一つとなり、ホーチミン市だけでなく、ベトナムの人々の誇りになっています。