北部山岳地帯に位置するハザン省の魅力はそこにある有名な観光スポットだけでなく、ハザン省へ行く道路自体にもあります。ハザン省へ行く切り立った崖沿いの峠は観光客に忘れがたい印象を与えています。
ハザン省はハノイからおよそ320キロ離れたところにあり、車で行くと5時間かかりますが、ハザン省の中心地からさらに、クァンバ県、ドンバン県に至る道はおよそ200キロ程度ですが、ほぼ1日がかりの行程です。ハザン省の省都から「幸福の道」と名付けられた国道4Cは切り立った崖沿いの峠で行けば行くほど天空に行く感じがします。
ATAベトナム有限会社のトゥン・ビ社長は「この道幅は狭く、急曲線で、一方は切り立った崖、一方は深い谷底で、そこに行くには大胆さと勇気が求められる。しかし、その代償として高い所から壮大な自然風景を一望できるということである」と明らかにしました。トゥン・ビ( Tuong Vi) 社長の話です。
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「ハザン省に向かう旅の初日はあまり大変ではありませんでしたが、2日目から、私たちはらせん状の道路や急曲線など体験しました。行く先の坂の途中から棚田やらせん状の道路などすべてが一望できます。高所恐怖症の私はこの道路を通過すれば、自分の恐怖を克服できると思うと嬉しいです」
国道4Cを通ってから、メイバック県にあるマピレン峠に着きます。マピレン峠はハザン市とクアンバ県、イェンミン県、ドンバン県を抜けてメオバックまで続いています。全長200キロのこの道路は1959年から1965年までの6年間、ベトナム北部にある8つの省の青年突撃部隊は延べ200万の日に造られたものです。特に、長さ20キロのマピレン峠を造るため、決死隊は切り立った崖に身をかけて、かなてこなどで岩を砕きました。
標高2000メートルにあるマピレン峠に到着する観光客はベトナム北東部の見事な風景に驚くことでしょう。空と大地が出会う場所のこの峠から下に流れるニョクエ川がシルクのように見えます。ベトセンストラベル社のマイフォン( Mai Huong) さんは次のように語りました。
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「マピレン峠に立ち最も深い印象を受けるのはここの壮大な自然風景です。切り立った崖の間に流れる川の風景は他では見られない風景をつくりあげています。そこに立つと人間の存在がふさくを感じられます」
一度、ハザン省の険しい悪路を通過し、マピレン峠に立つと自然の驚異と生活の深い意義を実感することでしょう。