ハノイの博物館世界の多くの国々と同じように、首都ハノイには多くの博物館があります。しかし、すべての博物館が観光客の人気を集めているわけではありません。そのため、ハノイにある博物館は観光発展に寄与するため、事業活動の改善に取り組んでいます。
ハノイ中心地に位置している「ベトナム女性博物館」の総面積はおよそ2千平方メートルで、敷地内には過去と現在のベトナムに関するベトナム女性の貢献を物語る2万5千点の資料と品々が展示されています。展示テーマには家庭における女性の姿、歴史の中の女性、及び、女性ファッションといった3つに分けられています。そのほか、女性博物館では博覧会、シンポジウムなどの多くのイベントが開催されています。女性博物館のグェン・ティ・ビク・バン( Nguyen Thi Bich Van)館長は次のように語っています。
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「新しい現物を展示すると同時に、博物館の活動の刷新に努力しています。私たちは観光客の飲食の需要に応えるため、喫茶店を開きました。ほかにも、子ども向けの娯楽室も開設しました」
グェン・ティ・ビク・バン館長はこのように語りました。
一方、ベトナム観光総局のグェン・マイン・クオン( Nguyen Manh Cuong)副総局長は「現在の女性博物館の展示方法は観光客の要求に応えている」と述べ、次のように語りました。
(テープ)
「この博物館の展示方法はハノイの他の博物館と格段の差があります。これは観光客を魅了していると思います」
グェン・マイン・クオン副総局長はこのように語りました。
また、ハノイの中心地からおよそ8キロ離れた所にある民族学博物館は観光客の注目を集めています。この博物館にはベトナムに住んでいる各少数民族の無形、有形の文化を再現する数々の品々が展示されています。民族学博物館は現物展示のほか、野外活動、アメリカと協力して国外で現物展示することに成功しました。フランス人観光客の Alain Philippe さんは民族学博物館を訪れた後、次のような感想を明らかにしました。
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「本当にすばらしいです。ベトナムに54の少数民族が居住していることを知りませんでした。私はベトナム北部に住んでいる各少数民族の伝統衣装を鑑賞しました。ここではすばらしい体験ができました」
フランス人観光客の Alain Philippe さんはこのように語りました。
一方、文化スポーツ観光省所属遺産局のレー・ティ・ミン・リー( Le Thi Minh Ly) 局長は次のように語りました。
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「従来は博物館に展示される現物は、古いものでなければならないという考え方がありましたが、1997年に開設されたベトナム民族学博物館には全く古い現物はなく、日常生活の中でよく見られる品々しか展示されていませんが、観光客の興味を集めています。これはハノイを訪れる観光客にとって見逃すことのできない見所となっています。」
レー・ティ・ミン・リー( Le Thi Minh Ly) 局長はこのように語りました。
今後、多くの観光客を集客するため、ハノイのそれぞれの博物館は展示方法やサービス活動の改善に取り組む必要にせまられているといえるでしょう。