(VOVWORLD) -クリスマスが近付くとハノイにある各教会が鮮やかに飾り付けられます。これらの教会は宗教面において神聖なところですが、魅力的な観光スポットでもあります。
ハノイ大教会はホアンキエム湖からすぐそばにあります。この教会はハノイ旧市街にありますが、前には広場があります。広場の中央には幼きイエスを抱いた鋳造の「聖母マリアの像」があります。
ハノイ大教会 |
この教会は、天に向かって左右にそびえ立つ二つの塔を持ったゴシック様式の建築物です。この建物は奥行き65m、横幅21m、二つの鐘塔の高さは32mです。大きい扉の上、建物の中央に大きなバラの花をした窓が見えます。
ヨーロッパの教会の多くは石造ですが、ハノイ大教会の主な建築材は煉瓦とタイルだそうです。ハノイのハイバーチュン地区に住むグェンハ( Nguyen Ha) さんは毎週末、この大教会に行っています。ハーさんの話です。
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「歳月を経ましたが、ハノイ大教会の建築様式が昔のまま保存されています。古くなった壁は新しく塗られたり、壊された床のレンガが新しいレンガで敷かれたりされたりしただけです。また、最近、この大教会の室内も改修され、美しくなっています。この大教会はハノイ市内の最も大きな教会です。クリスマスになると、イルミネーショで鮮やかに飾り付けられています。ハノイに足を運ぶ外国人観光客はよくここを訪れます」
ハノイにある古い教会について言うならば、クアバック教会を抜きに語ることはできません。この教会はバーディン区ファンディンフン通り56番地に位置しています。フランス人建築家エルネスト・エブラールが設計したもので、右側に建設当時、市内で最も高いと言われる鐘楼を持ち、非対称的な建築となっています。
クアバック教会 |
クアバック教会は1925年に着工され、1930年に完成しました。教会は長方形で、両側に2列の支柱があり、接客するための小さな空間とミサなどの儀礼を行う大きな空間に分けられます。その2つの空間の真ん中、ドームの下に中間の空間があります。室内はヨーロッパ風の教会のようです。クアバック教会を訪れたハノイ市ハードン区のホアイ・ナム( Hoai Nam) さんは次のように語りました。
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「クアバック教会は広い敷地があり、室内が美しく、神聖な雰囲気があります。クリスマスになるとこの教会のすべてのところがイルミネーショで鮮やかに飾り付けられます」
また、ハノイ市内の有名な教会の一つとしてあげられるのはハムロン教会があります。ハムロン通りにあるこの教会はベトナム人の建築家により1934年に建設されました。先ほどのホアイ・ナム( Hoai Nam) さんはさらに次のように語りました。
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「ハムロン教会は外見は古く見えますが、教会に入ると広くて明るいです。教会の中にはフランス植民地時代に置かれた椅子の列が並べられています。」
冷え込んだハノイの年末に、クリスマスの準備のため、鮮やかに飾り付けられるハノイの教会を訪れると、気持ちが暖かく感じるようになります。