西の湖と書いて表記されるホテイ(西湖)と読むハノイ市西部にある西湖は有名な景勝地です。この湖の周辺にはハノイの歴史にまつわる数多くの遺跡があります。
西湖はハノイの西北にある大きな湖で、その総面積はおよそ500ヘクタール、この湖の周囲はおよそ20キロメートルです。史書によりますと、今から1000年前、西湖は紅河の一部でした。現在、この湖の西側には古い村の遺跡が多く残っています。特に、ホテイに浮かぶ小島にはチャンコック寺(鎮国寺)があります。これは6世紀に建立されたお寺で、ベトナムで最も古いお寺の一つとされています。チャンコック寺の住職者であるティック・タイン・ニャ ( Thich Thanh Nha) 和上は次のように語りました。
(テープ)
「541~548年頃、この寺は開国寺と呼ばれ、紅河の直ぐそばに建立されましたが、17世紀になり、ここに移されました。前は、ここが黄金色の魚の砂場と呼ばれ、封建時代の王様はよくここに遊びにきました。このお寺は1440年前に建立されたもので、ハノイの最も古いお寺です」
ホテイの周辺には62の歴史遺跡があり、そのうち、22の遺跡が国家レベルの遺跡と認定されています。毎年、春がやってくると、国内外の数多くの観光客はこれらの遺跡を見学したり、参拝したりしています。その他、湖畔に建設された仏教施設の建築様式が周辺の風景と調和しているので、この湖に独特な美しさをもたらしています。多くの観光客にとって、最もすばらしいことは路面電車で西湖を一周する観光ツアーに参加するということです。ハノイ市民であるグェン・クアン・ロック ( Nguyen Quang Loc) さんは次のように語りました。
(テープ)
「前からホテイが広いということは知っていましたが、湖畔を一周したことはありませんでした。今日、路面電車で西湖を一周することで、この湖の周辺にある多くの遺跡や伝統的職業村を理解できるようになりました」
ロマンチックな美しさを持っているホテイはハノイの多くの人々の見所となっています。これはハノイの人々のスポーツの場としてだけでなく、青年男女や友達との出会いの場としても人気スポットとなっています。