ベトナム北東部クアンニン省ハロン市から沖合いにおよそ50キロ離れた所にあるバンドン島は今、冒険ツアー、エコ生態ツアーなどを好む観光客にとって人気の観光スポットとなっています。現在、クアンニン省行政府はこの島の観光潜在力を活用するための多くの政策を取っています。
バンドン県には バイ・トゥ・ロン湾があります。この湾はハロン湾とほぼ同じ地質的価値と生物の多様性を持っています。また、この湾の環境はとても清潔で、ハロン湾に隣接していますが、バンドン県の観光が発展したのはほんの数年前のことです。クアンニン省文化スポーツ観光局のハー・クアン・ロン局長は「バンドンの観光を眠れる王女のようだ」と例えています。この王女の目を覚ますために、クアンニン省はバンドン県までの交通網を整備していました。クアンニン省人民委員会のダン・ズイ・ハウ副委員長は次のように語っています。
(テープ)
「バンドン島は高級ツアー、保養ツアー、アドベンチャー・ツアーなどの企画に適したところです。これを現実化させるため、まず交通インフラへの投資を行う必要があります。クアンニン省は中央のいくつかの機関と協力して、バンドン島に至る陸路の改修工事のほか、空港建設を検討しています。」
ダン・ズイ・ハウ副委員長はこのように語りました。
2009年8月、ベトナム政府は2020年までのバンドン経済地区の発展案と2030年までのビジョンを承認しました。これにより、バンドン県はクアンニン省をはじめ、北部沿海地帯の経済と観光の中心地となり、東北アジア、及び、将来的には東南アジア諸国からの観光客を集客します。そのため、2012年始めから、クアンニン省はバンドン県に至る国道の建設進捗度の加速、バンドン国際空港の建設のための区画整理などを行いました。バンドン県人民委員会のレー・クアン・タク副委員長は次のように語っています。
(テープ))
「首相が承認した発展案に基づき、投資活動を行っていますが、私たちはバンドン県に進出する投資家に最も有利な条件を作り出します。また、バンドン県行政府は投資家が安心して投資できるように、積極的にサポートします」
レー・クアン・タク副委員長はこのように語りました。
バンドン県の観光潜在力を十分に活用するため、同県は投資家がバンドン県ならではの観光ツアーを企画することを奨励しています。この県の観光の強みは生態環境とエコツアーです。
現在、バンドン県では17の観光発展プロジェクトが実施中です。また、この県の観光インフラは大きく改善されてきました。2004年、県内のホテル客室数は100室でしたが、2011年に、その数は700室に増えました。バンドン県を訪れる観光客の数は年を追って、2万~3万人増えています。バンドン県の観光潜在力は大きく、この県の観光分野に進出する投資家に有利な条件を作り出しています。