ファンシーパ頂上はベトナム最高峰で、登山愛好家にとって見逃すことができない所です。海抜3143メートルのこの頂上に登るため、滑落する岩石、険しい坂、泥沼などを越えて行かなければなりません。しかし、ファンシーパン頂上に登るまで多くの困難と試練に直面しますが、登山愛好家にとって魅力的なものです。ハノイに住んでいるジエウ・リンさんは次のように語っています。
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「若いですから、何が難しいことに挑戦することにしました。登山経験がない私にとって、ファンシーパンに登るのはちょっと冒険です。地形は高いところもあれば、低いところもあり、常に頑張らなければなりません」
ファンシーパンに行くグループはホアン・リェン・ソン国立公園の入り口にあるチャムトン登山口を出発します。この登山口の標高は1800メートルです。この登山ルートの全長はおよそ16キロメートルで、一泊2日コースで、実施され、観光客やアマチュア登山家向けのものです。当初、登山道はかなり楽ですが、高くなると霧に包まれ、足に疲労を感じるようになります。登山しているハノイの女性ベト・イェンさんは次のように語りました。
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「健康は重要な要素ですが、私にとって、最も重要なことは精神的要素です。同行者の一人が私より健康面で弱いですが、決意をもって、頂上まで登ったのを目撃しました。そのため、どんな困難にあっても、頂上まで登る決意を持ち、結局頂上まで登りました」
登り道は困難ですが、その代償として、ホァンリェンソン山脈の壮大な美しさを存分に眺めることができます。雲海を眺めながら、先ほどのジエウ・リンさんは次のように語りました。
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「この前に「雲を狩猟する」という言葉を耳にしましたが、今回はその言葉をよく理解できます。行く途中、自分の後ろに「海」を見て、とても大きく叫びたい気分でした。その雲の海の中に飛び込みたくなりました。」
一方、初めてファンシーパンに初めて登頂したチャン・バン・ギアさんにとって、今回体験はこの前に想像したものと全く違ったものでした。
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「登山するのはこの前に考えたものとまったく違っています。これは登山する時同行者間の励ましは非常に重要な意義を持っているということです。また、この尾根から他の尾根に行くまでの途中の風景は移り変わって、本当に面白いです。自分の足の下に「雲海」を眺めることができ、本当に見事です」
夜になると、登山家たちは標高2800メートルの地点で一泊しました。ファンシーパン頂上まであと300メートルなので、誰もがうきうきしています。山頂付近までくると、山は再び竹藪に覆われ始めました。はやる気持ちを抑えつつ、足を取られないよう慎重に登りました。行く手が、ほのかに明るくなってきました。藪(やぶ)の終わり、竹の隙間から青空がのぞきました。先ほどのイェンさんは次のように語りました。
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「ファンシーパン頂上に夜明けを迎えることができ、うれしいです。一生涯、その瞬間を忘れることはできません。多くの困難と試練を乗り越えたことを誇りに思いました。」
インドシナの屋根、ベトナム最高峰と呼ばれるファンシーパン山の頂上に立ち、すべての疲れが飛び去る気持ち、その感動が伝わってくる感じがします。