フンブオン博物館は北部丘陵地帯フートー省ベトチー(Viet Tri) 市ヒークオン村にあるフン王歴史遺跡地区の敷地内にあります。この博物館はベトナムの輝かしい歴史時期を物語る多くの品々が保存されています。

この博物館は1980年後半に建設され、幾度も改修を重ねてきました。総面積およそ1千平方メートルの2階建てのこの博物館には合わせて700の品々が展示されています。これらの品々は原始時代におけるベトナムの国土と人々、建国の時代、フン王歴代の建国事業、フン神社とフン王を奉る習慣、フン王廟に対する人民の気持ちなど5つのテーマ別に展示されています。

フンブオン博物館を訪れる人々の数は一日平均、約千人にのぼっていますが、フン王祭りが開催される時期、その数が10倍にのぼっています。フンブオン博物館のガイドグループの担当者は次のように語りました。

（テープ） 

「フン王歴史遺跡地区はベトナムの建国の祖フン王を祀る所で、ベトナム人ならば、だれもが一度ここに訪れたいとを望んでいます。この遺跡地区を訪れる時、だれもがこの遺跡地区の敷地内にあるフンブオン博物館を訪れます。この博物館にはフン王時代に関わる多くの貴重な品々が保管されています。これらの品々を通じて、フン王時代を深く理解できるようになります」

フン王時代に使われた生産器具や生活用品も来場者に深い印象を与えています。ハノイからの来場者グェン・トゥ・フオン( Nguyen Thu Huong) さんは次のように語りました。

（テープ）

「 ベトナム人ならば、誰もがベトナムの建国の祖フン王やベトナムの先祖とされているラクロンクアンとアウコに関する伝説を知っています。フンブオン博物館に保管されている品々とガイドさんの説明を通じて、これらの伝説を詳しく理解できました。フンブオン博物館を含め、フン廟の歴史遺跡地区を訪れるとベトナムの先祖を誇りに思っています」

フンブオン博物館はベトナム民族の輝かしい歴史時期をものがたるだけでなく、フン王に対するベトナムの人々の気持ちを表しています。また、この博物館を訪れる外国人観光客はベトナムの先祖と伝統的文化を理解できることでしょう。