ベトナムの革命の発祥の地・パック・ボ(Pac Bo)国家遺跡
(VOVWORLD) -カオバン省はパックポ国家遺跡を観光の中心地として発展させるため全力を尽くしています。
パックポ国家遺跡はベトナム東北部のカオバン省の省都カオバン市から北へ52キロ離れたところにあります。ここに行くと観光客はベトナムの革命における重要な日々を理解できるだけでなく、山間部の美しい風景を鑑賞することができます。カオバン省はパックポ国家遺跡を観光の中心地として発展させるため全力を尽くしています。
少数民族テイ・ヌン族の言語で、パックポ(Pac Bo) とは源という意味があります。パックポは1941年1月28日、ホーチミンさんが中国雲南省から国境を超えて30年ぶりに密かにベトナムに帰国した後に滞在し、1940年以降のベトナム国内での革命闘争の準備を行った場所です。
パックポ遺跡にはホーチミンさんがレーニン渓流と名付けた青く透き通った渓流がある他、近くの山をNúi Các Mác(Karl Marx Mountain)カール・マルクス山と名付けられています。ここを訪れると、観光客はホーチミン主席が仕事をしていた石の机や寝ていた木造のベッド、魚を釣る場所などに深い印象を持つでしょう。また、観光客はここにあるホーチミン主席を祀る神社に線香を手向ける他、ホーチミン主席にちなんだ展示会館を見学し、ホーチミン主席とカオバン省の革命活動を理解することができます。
ハノイからの観光客ファム・トゥ・クインさんは次のように語りました。
(テープ)
「ここに来ると、美しい自然風景を眺めることができる他、パックボ遺跡の歴史的価値を理解できますが、観光客をより長くここに引き留めるための宿泊施設がまだありません。そのため、今後、観光客をさらに引き付けるため投資を行う必要があると思います」
パックボ遺跡地区を訪れた際、観光客は干しキノコ、春雨、餅菓子:バイン・カーオ (bánh khảo )など、カオバン省の特産品を買うこともできます。
近年、カオバン省はパックボ歴史遺跡の改修、拡張に投資を行ってきました。カオバン省の特別国家遺跡管理委員会のダオ・バン・ムイ委員長は次のように語りました。
(テープ)
「近年、私たちはパックボ歴史遺跡で老朽化された現物や場所を始め、この遺跡の改修に足並みを揃えて投資を行ってきました。私たちはかつてホーチミン主席が滞在していた空間を復活するため、専門家を雇いました。また、ホーチミン主席を祀る神社や展示会館などの建設も行われました」
近年、カオバン省の特別国家遺跡管理委員会は地元の行政府と協力して、地元の人々に対し、この遺跡の価値の維持、保存に参加するように宣伝活動を行ってきました。今後、同省はカオバン省を訪れる観光客を増やすため、コミュニティー・ベーズド・ツーリズムの発展に力を入れる方針です。
カオバン省文化スポーツ観光局のチュオンテービン副局長は次のように語りました。
(テープ)
「地元の人々がコミュニティー・ベーズド・ツーリズムを運営するため案内するのは非常に重要な意義を持っています。今後、カオバン省は歴史遺跡での説明員やガイドの育成、伝統的料理の調理、地元の文芸班の結成などを行います。その目的は観光を発展させ、地元の住民の生活水準を向上させると共に、歴史遺跡と伝統的文化の維持、保存に寄与します。」
美しい自然風景と特別な歴史的価値があるパックボ遺跡はカオバン省だけでなく、ベトナムの重要な遺跡です。地元の行政府と観光部門は具体的な行動で、この歴史遺跡の価値を高めることに取り組んでいます。