ベトナム民族学博物館の見どころ

先頃、旅行口コミサイトの大手「トリップアドバイザー」が発表した世界中の旅行者の口コミをもとにした「トラベラーズ・チョイス・アトラクション」(世界の人気観光スポット)2013のうち、ベトナム民族学博物館は世界25の最も魅力的な博物館ランキングの中で第6位に立っています。ベトナム民族学博物館がこのリストに入ったのは今回で2回目となります。

ベトナム民族学博物館の見どころ - ảnh 1

ベトナム民族学博物館はハノイ中心地から約8キロ離れた所にあるグェン・バン・フェン( Nguyen Van Huyen) 通りに位置しています。1997年に建設されたこの博物館は国内外の魅力的な観光スポットとなってきました。ベトナム民族学博物館のリュ・フン( Luu Hung) 副館長は「国内では多く来館者が減っている中で、これは誇らしいことである」と明かにし、次のように語りました。

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「ベトナム民族学博物館は博物館の来館者が減る中で、博物館自体が効果をあげていないという背景の中で建設されましたが、私たちは事業活動を行いながら、他の博物館の経験を学び、活動の多様化に力を入れてきました。」

ベトナム民族学博物館の見どころ - ảnh 2

ベトナム民族学博物館の展示スペースは銅鼓を型取った総面積2500平方メートルの建築物です。この建築物内にある段階の手すりは少数民族の高床式の家にあるものと同じです。館内の展示品は言語別によって陳列されています。例えば、キン族の言語の展示コーナー、ターイ族、タイ族、カダイ族の言語の展示コーナー、モン族、クメール族の言語の展示コーナーです。

現場の音

ベトナム民族学博物館にはベトナムに居住している54の民族にかかわる2万3千点の品々を展示、保管しています。その他、この博物館は写真など1万1千点もの資料も展示、保管しています。

(テープ)

「ベトナムには54の民族が居住しています。これらの民族は11つの言語グループによって分けられます。それぞれの言語グループは自らの独特の文化を持っています。多数民族であるキン族は平野部から山岳地帯まで全国のほとんどの地方に居住しています。」

ベトナム民族学博物館の見どころ - ảnh 3

ベトナム総人口のおよそ90%を占めているキン族の展示スペースを見学しているイギリス人の来館者はここに展示されている素朴な魚具に興味を持っています。

(テープ)

「時々、自転車に乗っている農民が魚の網を載せて漕ぐ光景を見かけます。小柄な農民はえさを使って、魚を捕ります。他の漁民は網を使って捕ります。」

ベトナム民族学博物館は展示物を並べる他、水上人形劇の公演、伝統的工芸村の職人が工芸品を作る実演、伝統的祭りの開催などを頻繁に行い、来館者を引き付けています。ベトナム民族学博物館を幾度も訪れたルオン・ゴック・フォン( Luong Ngoc Huong) さんは次のように語りました。

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「この博物館を訪れるとベトナムに住む各民族の建築様式や生活様式を理解できます。特に、この博物館が行う祭りや公演などを通じて、各民族の多くの習慣を知ることができます。」

ベトナム民族学博物館の見どころ - ảnh 4

ベトナム民族学博物館には室外の展示エリアもあります。このエリアには中部高原地帯ティーグェン地方に住むエデ族の長い家、合掌造りの家、北部山岳地帯に住むハニ族の土壁の家などが建てられる他、野菜や花が植えられる庭もあります。先ほどのリュ・フン( Luu Hung) 副館長は次のように語りました。

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「ベトナム民族学博物館は室内の展示エリアが設置されているベトナム初の博物館です。この展示エリアにある展示物は自らの住所、履歴、生活を持っています。この展示エリアは博物館の発展と来館者の需要に応えるものです。」

今年の年初から6ヶ月間、ベトナム民族学博物館を訪れた来館者は延べ25万人にのぼり、昨年同期と比べて6%増となりました。現在、ハノイに足を運ぶ観光客にとって、民族学博物館は見逃すことができない観光スポットとなってきました。

 


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