(VOVWORLD) -北部山岳地帯ライチャウ省の省都ライチャウ市から北へおよそ40キロ離れた所にあるフォント県シンスオイホ集落は300年の歴史があり、2015年に、コミュニティベーズドツーリズムの村として認定されました。
シンスオイホ集落の住民は全員、少数民族モン族出身です。この集落は標高1500メートルにあることから、一年中、涼しい気候に恵まれ、壮大な山々と清らな谷川に囲まれた美しい自然風景で知られています。
(現場の音)
コミュニティベーズドツーリズムの村に認定されてから、この集落にはホームステイやバンガローを営む世帯が誕生しました。また、レストラン、カフェ、お土産の店などもあります。宿泊施設はいずれも木造で、モン族の伝統的な家屋です。シンスオイホ集落のバン・アー・チン村長は次のように語りました。
(テープ)
「現在、シンスオイホ集落では12世帯がホームステイを営んでいます。また、ここには旅行会社2社と観光業を営む1つの共同組合が事業活動を行っています。この集落を訪れる観光客はホームステイやバンガローに宿泊し、夜には地元の人々とともに文芸公演に参加することができます。この集落の訪問客には南部ホーチミン市、中部ダナン市、ホイアン旧市街などのほか、アメリカ、シンガポール、カナダからの観光客もいます」
毎週土曜日に、シンスオイホ集落で定期市が開かれますが、この集落には桃やスモモ、ランの花などが多く栽培されており、滝や棚田の美しい自然風景が広がっています。ホーチミン市からの観光客ファム・ゴック・クインさんは次のように語りました。
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「幾度もライチャウ省に来ましたが、シンスオイホ集落を訪れるのは今回が初めてです。この村にある宿泊施設は独特の建築様式で、周りの自然風景に溶け込んでいます。また、美しい自然風景のほか、地元の人はフレンドリーで、一度訪れたら必ずまた戻って来たいと思います」
この集落にある宿泊施設の中にはツリーハウスがあり、観光客はツリーハウスに泊まって地元の人の素朴な生活を体験することができます。シンスオイホ村のリーハウスのオーナーのバン・アー・ルーさんは次のように語りました。
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「ここには合わせて6軒のツリーハウスがあります。それぞれのツリーハウスの長さは2.8メートル、幅は2.6メートルです。wifiも利用できます。一つのツリーハウスには大人2人と子ども一人か二人が宿泊できます。」
2019年、シンスオイホ集落はベトナムの4つの代表的なコミュニティベーズドツーリズムの村の一つに選ばれました。現在、シンスオイホ集落はライチャウ省の人気観光地となっています。