ベトナム中部クアンガイ省の沖合にあるリーソン島は国内外の多くの観光客にとって、魅力的な目的地となっています。リーソン島は美しい自然風景に恵まれているだけでなく、数多くの歴史・文化遺跡がある島でもあります。

クアンガイ省のサーキー港を高速船に乗って、出発すると、1時間後、リーソン島に到着します。リーソン島は百万年前に火山口から形成されたものです。実際、リーソン島は３つの小島から構成されます。リーソン島の有名な職業の一つはニンニク作りです。ニンニクはリーソン島の特産品でもあります。しかし、この島に足を運ぶ観光客にとって、最も魅力的なのはここでの手付かずの自然風景です。観光客の一人バー・フイ(Ba Huy) さんは次のように語りました。

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「リーソン島には多くの景勝地がありますが、その潜在力はまだ開発されていないと思います。この島をさらに投資すれば、魅力的な観光地となることでしょう」

リーソン島の有名な見所としてあげられるのはハン寺です。このお寺は１６世紀頃に建立され、漢字で、「天孔石寺」（つまり：天が生んだ石造の寺）とも呼ばれます。そして、リーソン島の北方にあるトゥボー門は日の出と日没の写真撮影の最高のスポットです。一方、リーソン島の東部にあるムークーという小島は不思議な形をした白い石があり、多くの観光客を引き付けています。他にも、カウという洞窟、ベー島にあるビーチなども人気のあるスポットです。

アサヒガニ（朝日蟹、旭蟹）、海藻サラダ、ガーリックサラダなどはリーソン島の特産品です。ハノイの観光客グェン・フォン・タオ( Nguyen Phuong Thao) さんは次のように語りました。

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「リーソン島に行くのは今回が3回目ですが、行く度に新しい感じを受けます。リーソン島の風景はとても美しいです。また、地元の人々は素朴で、親しみやすいです」

美しい自然風景に恵まれた他、リーソン島にはおよそ100ヶ所の文化、歴史遺跡があり、その中で、国家歴史遺跡として認定されたところもあります。アンハイ村の集会所と「ベトナム東部海域のホアンサ群島の兵士部隊」という像はホアンサ群島に対するベトナムの領有権を確認するシンボルであり、訪問客としては見逃すことができない観光スポットです。

史書によりますと、17世紀に、ベトナムの最後の王朝時代であるグエン王朝は漁業を行ったり、地図を作成したり、ベトナムの主権を示すための標識を設置したりするため、ホアンサ群島に兵士を派遣しました。アンハイ村の集会所はこれらの兵士がホアンサ群島に行く前に集まった場所です。

これらの兵士の中にはホアンサ群島に行ったがいつまでも本土に帰ることはできない人々が多くいます。リーソン島の島民の一人ファム・トェン( Pham Tuyen) さんは次のように語りました。

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「グェン王朝の命令によりホアンサ群島へ派遣された兵士の任務はこの群島に漂流してきた銅製や鉄製の品物や貴重品を拾うと共に、この群島の地形を考察したり、木を植えたりして、この群島に対するベトナムの領有権を示すのため守ってきました。」

2007年、リーソン島の観光ツアーが正式に発売されました。そして、2014年、リーソン島への電気網が敷設されたことにより、この島に足を運ぶ観光客は日増しに増えています。