古都フェの訪れ


ベトナム中部にある古都フェはトアティンフェ省の省都で、19世紀から20世紀にかけて、ベトナムに存在していたグェン朝の都として栄えました。1993年、古都フェの遺跡群がユネスコ=国連教育科学文化機関により、世界文化遺産として認定されました。

古都フェの訪れ - ảnh 1

古都フェ遺跡群の中には1085年にグェン(阮)王朝時代のミンマン王が建設した王宮が代表的な見所です。200年もの歳月を経た今もなお、この王宮には140の施設が昔のまま保存されています。フエ市内を流れるフォン川(香川)の北岸に位置する王宮の総面積は500ヘクタールで、周囲は10キロメートル、高さ5mの城壁に囲まれ、その外側に内堀がめぐらされています。王宮は皇城(ホアンタイン)あるいは大内(ダイノイ)とも呼ばれました。門は四面に一つずつあり、南を午門(ゴモンNgo Mon)といい、王様だけがこのゴモンを利用できます

王宮の中央には阮朝の政治の中心となっていた太和殿が建ち、太和殿の後方には塀で囲まれた紫禁城が置かれています。太和殿の屋根、柱、玉座には皇帝のシンボルである龍があしらわれています。太和殿の大広間の中央には、皇帝が座る金箔張りの椅子と台座が置かれています。

古都フェの訪れ - ảnh 2

古都フェを訪れた観光客はこの町の詩的な風景を鑑賞できます。これはフエの中を流れるフォン川(香川)によるものです。フォン川はフェ市の重要な水路であるだけでなく、フェ王城を守る砦となっていました。フェ市に住むグェン・スアン・

ホアさんは次のように語りました。

(テープ)

「フォン川はフェ市の自然の宝のようです。ベトナムではフォン川のように詩的な美しさを持つ川はないでしょう。チュオンソン山脈に発するこの川はフェ市を流れる時、シルクのようにやわらかい流れです。」

フォン川クルーズを利用して、川沿いにある村の風景を鑑賞したり、フェの宮廷音楽雅楽を楽しんだりすることができます。

古都フェの訪れ - ảnh 3

フォン川の両岸は100年前に建てられたチュオンティン橋により結ばれます。この橋はフェを象徴する一つであり、フランス植民地主義者がインドシナで建設された初めての橋の一つでもあります。フェの研究者ファン・トァン・アンさんは次のように語りました。

(テープ)

「フェ市民にとって、チュオンティン橋は最も貴重な建築物です。フェ市の市民ならば、この橋を渡ることがあります。この町を遠く離れて暮らしているフェの市民はだれもがこの橋の姿を記憶しています」

現在、フェ市はフェスティバルの都市として知られています。2年ごとに、フェではフェフェスティバルが開かれます。このような古都フェはベトナムを訪れる観光客にとって魅力的な観光スポットとなることでしょう。

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