国境地帯にあるチャーコー集会所の物語

(VOVWORLD) -600年の歴史を持つこの集会所はベトナムの農村部にある集会所の伝統的建築様式を持っています。そこは地元の住民が参拝の場所として行くだけでなく、多くの地方の人々を魅了しています。

ベトナム東北部クアンニン( Quang Ninh) 省モンカイ ( Mong Cai) 市チャーコー集会所は中国との国境の町モンカイの中心地からおよそ10キロ離れた所にあります。この集会所は村の真ん中にあります。600年の歴史を持つこの集会所はベトナムの農村部にある集会所の伝統的建築様式を持っています。そこは地元の住民が参拝の場所として行くだけでなく、多くの地方の人々を魅了しています。

国境地帯にあるチャーコー集会所の物語 - ảnh 1

伝説によりますと、1461年のレー王朝時代に、北部港湾都市ハイフオンのドーソン地区の住民12世帯が海で台風に遭い、無人島に漂着しました。しかし、その後、苦しみを耐えられず、その中の6世帯は故郷に戻り、残りの6世帯はこの島に留まり、新しい土地を開墾することにしました。その後、この無人島は豊かな漁村になり、チャーコーと名付けられました。チャーコーという名前はこの6世帯の故郷の名前から生まれたものです。

チャーコー村の住民の一人グエン・クアン・カインさんは「チャーコー集会所はレー・タイン・トン王朝時代(1461年)に建設された。この集会所は村の守護神とこの地区の開墾に大きな功労がある先人6人を祀っている」と明らかにし、次のように語りました。

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「 レー・タイン・トン王様は国境地帯の主権確保を重視していました。レー・タイン・トン王様は国土1メートルも他国の人に渡せば、厳罰されると言いました。国境地帯でチャーコー集会所を建設するのは当時の封建時代の王様の決定によるものです。この集会所は村の神様を祀る場所だけでなく、村の共同活動が行われる場所や朝廷の高官が遠足する時、一時的に泊まる場所でもあります」

国境地帯にあるチャーコー集会所の物語 - ảnh 2

歴史の浮き沈みと長い歳月の影響により、チャーコー集会所は老朽化し、幾度も改修を重ねてきましたが、昔のままの姿が保たれています。チャーコー集会所が独特なのはここにかけられている対句です。先ほどのチャーコー村の住民の一人グエン・クアン・カインさんは次のように語りました。

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「チャーコー集会所でかけられている対句はこの集会所を含め、この土地やベトナムが永遠に存在することや地元の人々がいつでも天候に恵まれることを願うものです」

ハノイ市ハードン地区からの観光客グエン・タオ・リさんは次のように語りました。

(テープ)

「チャーコー集会所を訪れ、線香を手向けるのは今回が初めてです。この集会所はビーチに行く途中にあるので、便利です。この集会所は船の形をしていて、独特な建築様式があります。新年にあたり、家族の平安とご健康をお祈りします」

国境地帯にあるチャーコー集会所の物語 - ảnh 3

2019年、チャーコー集会所は国家文化財として認定されました。チャーコー地区人民委員会のグエン・バン・フオック委員長はモンカイ市のサービー岬、チャーコービーチ、ナムトゥ寺と共にチャーコー集会所はモンカイ市の魅力的な観光スポットとして利用される」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「モンカイ市と地元の行政府はこの集会所の維持、保存とその価値の発揮のため、緊密に協力します。また、この集会所を修復し、国境地帯における魅力的な観光スポットに発展させるため取り組みます」

歴史の多くの浮き沈みを目撃してきたチャーコー集会所はベトナム集会所の独特な姿を保っています。これは国境地帯におけるベトナムの領有権を主張する所でもあります。

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