近年、慈善観光ツアーが発売し始め、ベトナムの観光部門に新しい発展のチャンスをもたらしています。普通の観光ツアーと違って、慈善観光ツアーは観光客と観光地に住む地元の人々との心を結ぶ架け橋となっています。
ベトナムのルアベト旅行社、サイゴン・ツーリスト、ベトトラベル、ハノイ・レッドツアーなどは様々な慈善観光ツアーを発売しています。これらの慈善活動は農村部や山岳地帯の子供たちとの遊びから、貧しい地域の子供へ衣類、書籍の寄贈、図書館、学校の建設まであります。アン・トウン( An tuong印象) 旅行会社レー・ドク・ホン( Le Duc Hong)社長は「慈善観光ツアーは弊社の新しい製品である」と明らかにし、次のように語りました。
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「わが社は山岳地帯の子供への支援と観光を両立させるツアーを企画しています。この観光ツアーに参加する観光客は北西部と、北東部にある各村を訪れ、これらの地域に住む子供たちにプレゼントを贈ります。観光客は山岳地帯の険しい道を越えて行かなければなりませんが、様々な少数民族の独特の文化を理解できるようになります」
レー・ドク・ホン社長はこのように語りました。
慈善観光ツアーを通じて、より多くの人々が慈善活動に参加することを望んでいるアン・トウン旅行会社はこの形態のツアーからの利潤を受けません。そのため、このような観光ツアーに参加する観光客は通常の旅行代金より低い代金で行います。先ほどのホン社長は次のように語りました。
(テープ)
「わが社は慈善観光ツアーから儲けを得ようとは思いません。その利益で交通費などに当てます。このツアーの目的は観光客が少数民族の文化的価値を理解するとともに、慈善活動が行えるということです」
レー・ドク・ホン社長はこのように語りました。
多くの旅行社は慈善観光ツアーにより良心的な観光客が困難に直面している山岳地帯や遠隔地に行ける架け橋となることを望んでいます。ゴールデン・ツアー旅行会社のファム・ティン・ズン( Pham Tien Dung)社長は次のように語りました。
(テープ)
「この慈善観光ツアーを通じて、観光客自身だけでなく、彼らの親戚、友人も寄付できるようになります。例えば、貧しい生徒向けの書籍、ノートブック、衣類を寄贈に行くことと旅行を両立するツアーです。」
ファム・ティン・ズン社長はこのように語りました。
現在、この形の観光ツアーは多くの人々の注目を集めています。北部山岳地帯にあるハ・ザン省での慈善観光ツアーに参加したばかりのタイン・フオンさんは次のように語りました。
(テープ)
「ハーザン省に初めて訪れた私はこの地の雄大な風景に深い印象を持ちました。しかし、イエンミン県にある少数民族モン族の村に行って、貧しい子供にプレゼントを手渡した時、涙がこぼれるほど 心が動きました。今後も都合がつけば、また、このような観光ツアーに参加したいと思っています」
タイン・フオンさんはこのように語りました。
ベトナムの各旅行会社はこの慈善観光ツアーは社会によい影響を与え、今後、さらに多くの観光客が参加することを望んでいます。