春の参拝ツアー
バイディン寺
(vovworld.vn)ベトナム人の通例になっている睦月は祭りの月で、お寺参りや、一年の幸福と幸運を祈る月となっています。ですから、旅行会社各社が年初に発売する観光ツアーはいずれもお寺や寺院へ行くものばかりです。
現在、サイゴンツーリスト社は首都ハノイ発、北部各省の有名なお寺や神社行きの観光ツアーを企画しています。例えば、フォン寺祭り、ベトナム建国の祖フン王廟、クアンニン省にあるイエントゥ寺などへお参りする観光参拝ツアーです。
一方、ベトトラベル社はハノイを発ち、ハロン湾を見学したのち、ニンビン省にあるバイディン寺へお参りする4日間の観光参拝ツアーを発売しています。このツアーの料金は9百万ベトナムドン、約2万5千円です。バイディン寺は山全体が寺院群になっていて、ベトナムで最も大きな仏像が多く安置されているお寺として知られています。そのほか、同社はハノイを出発し、クアンニン省にあるイエントゥ山頂にある寺に参拝し、そして、ハロン湾を見学してから、山岳地帯にあるサパ町に行くツアーを組んでいます。このツアーの料金は3万5千円です。
しかし、現在は交通が発達しているので、多くの人々は個人でこれらのお寺や神社めぐりをすることができます。ハノイ市民であるトゥ・タム・ドクお婆さんはイェントゥ寺に参拝するのは仏教徒である彼女にとって非常に重要なものであると述べ、次のように語りました。
「この参拝ツアーは自分の都合に合わせて組めます。私たちは自分たちで計画しました。イェントゥ山のティン寺、ドン寺、バン寺などウォンビ町の一連の寺院をお参りに行きます。これらのお寺にお参りすると気持ちが心地よくなります。」
チャンコクトアン大王を祀る北部ナムディン省のチャン神社で行われたその大王の刻印の儀式は周辺を始め、各地方の多くの参拝客を集客しています。
チャン神社祭り
北部にある各寺院や神社のほか、多くの観光客は中部、そして、南部にある各寺院にお参りすることにしました。ホーチミン市のタインニェン旅行社のレー・バン・フン社長は次のように語っています。
「今年の観光ツアールートは前年と同じですが、訪問先はちょっと違います。春の旅行客は各地の文化を探訪したり、美しい風景を鑑賞したりすることを望んでいます。ベトナムの世界遺産を見学する観光客は中部を訪れますが、寺院の参拝を望む観光客はチャウドク県、アンザン県など南部メコンデルタに行きます」
レー・バン・フン社長はこのように語りました。
国内の各旅行会社によりますと、2012年の春の祭りに参加するため旅行に行く観光客はおよそ30%増となりました。これは観光部門の発展にとって大きなチャンスとなっています。