23日、ハノイで開催中の第12回ベトナム共産党全国代表大会は3日目の議事日程に入り、大会に提出された報告議案について討議しました。
第12回党大会
党中央大衆工作委員会のタオ・スアン・スン副委員長は大衆工作に関する報告を読み上げ、その中で、党と国民の関係は民族大団結の力を発揮させる決定的な要素であると強調しました。また、「この30年ドイモイ刷新事業で収めた成果は、民族大団結の力によるものである」と述べ、今後も、党と国民の関係をさらに密接にし、民族大団結の力を最大限に発揮させるには、党の主張や路線、政策が国民の願望と利益に合致するの重要であるとしています。スン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「今後も、ドイモイ刷新事業に対する党の指導の効果を向上させると共に、2013年憲法、及び、党の主張や路線を国家の法律と政策に取り入れるようにしなければなりません。「国家権力は国民に所属」という原則を守るため、国民の、国民による、国民のための国家を構築し、民主を強化するという方向に、党の主張や路線を実行に移す必要があります。」
大会で報告を読み上げたミン副首相兼外相
一方、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は、国際社会への参入の促進に関する報告を読み上げました。その中で、ミン副首相兼外相は、この5年の対外活動を振り返った上で、第11回党大会で出された全方位外交政策の正しさを強調しました。また、今後10年以内に政治・国防・安全保障・経済・社会の各分野において国際社会への参入事業をさらに促進させ、世界各国との安定的で長期的な関係を構築し、国の威信を高めなければならないとしています。対外活動の課題について、ミン副首相兼外相は次のように語りました。
(テープ)
「まずは、国際社会への参入事業に対する党の指導の強化により、第12回党大会で出される対外方針を徹底的に展開すること。2つ目は、ベトナムとの戦略的パートナーシップや全面的なパートナーシップを持っている国々を始め、世界各国との関係をさらに強化・深化させ、政治・通商・投資などの協力関係を促進させること。3つ目は、ベトナムの国際公約を十分に実施し、その中で、国の法律に取り入れられた国際公約を普及させ、国家関連機関だけでなく、各地方、企業、国民も国際社会への参入活動に積極的に参加するようにすることです。」
23日午後、第11期党中央執行委員会の人事報告書が発表・討議されました。
なお、23日現在、第12回ベトナム共産党全国代表大会は、世界各国の政党や組織、友人から、約200通の祝電を受けています。