テイグエン地方の少数民族居住地の変貌

(VOVWORLD) - エデ族やバナ族、ジャライ族など多くの少数民族が多く住んでいる中部高原地帯テイグエン地方は、新農村づくりプログラムの展開が始められてからこの10年間、大きな変貌を見せいています。これにより、この地方の少数民族の生活が大きく改善されています。
テイグエン地方の少数民族居住地の変貌 - ảnh 1新築された家々

テイグエン地方のザライ省ドゥクコ県イアナン村は少数民族ジャライ族の居住地です。新農村づくりプログラムの展開により、村の道路の他、学校や診療所、水道システム、灌漑システムなども整備されました。イアナン村人民委員会のブイ・ティ・タイン委員長によりますと、新農村づくりプログラムがこの村で始まった2011年、この村は、新農村の19の基準の中で、5つの基準しか満たしていませんでしたが、2020年の末に、全ての基準を満たすことができました。中でも、貧困状態にある世帯の割合は、かつてかなり高かったですが、現在は3%以下に下がっています。タイン委員長は次のように語りました。

(テープ)  

「4年前は、イアナン村は特別に困難な状態にあり、貧困率は高かったです。村の行政府は県の関連機関と連携し、村人を対象に、農業生産の技術と職業訓練を教えるクラスを開きました。また、貧しい少数民族の世帯が低金利の融資を受けられるように支援してきました。」

一方、ダクラク省ブオンマートート市クドルエ村も大きく変貌しています。現在、村のすべての道路がコンクリート化され、道路の両側には色とりどりの花がたくさん植えられました。また、多くの家が新築されるか改装されました。そして、新しい技術の導入により、村人の農作業はかなり効果をあげています。村人の一人イ・マット・ビャさんは次のように話しました。

(テープ) 

「村は大きな変貌を見せています。村人は科学技術を農業に導入し、コーヒー農園で多くの作物を栽培できるようになりました。これにより、村人の生活はかなり改善され、高収入がある世帯も多いです。」

テイグエン地方の少数民族居住地の変貌 - ảnh 2村の路地

生活の改善につれて、村人は伝統文化の保存にもより注目しています。その中で、民族服を着る運動が広がっています。ダクノン省クジュット県ヌイ村に住む少数民族エデ族の一人ホ・ダ・エヤさんは、エデ族の人々が祭りや結婚式で民族服を着ることが一般的で、ウエディングドレスではなく、自分たちの民族服を着る新夫婦が多くなっていると述べ、次のように語りました。

(テープ)  

「民族衣装を着る人はかなり増えつつあります。祭りや結婚式はもちろん、国が行うイベントでも民族服を着る人は多いです。これからも、エデ族の伝統的な錦織を国内各地で販売できるように、国の支援を頂きたいと思います。」

新農村づくり運動がテイグエン地方で展開されてから10年以上たちましたが、多くの見るべき成果を収めました。例えば、ザライ省のプレーク市とアンケ町では、全ての村が新農村の基準を満たしています。また、ラムドン省では、全省の116の村の中の109の村が新農村の基準を満たしています。政府の民族委員会第2地方局のディエウ・ミュー副局長は次のように語りました。

(テープ)       

「農業と農村の開発を目指すプログラムの中で、新農村づくりは最も成功しているものと言えます。新農村づくり運動が展開されているこの10年間、農村は大きく変貌しています。農村のインフラが整備され、経済社会がどんどん発展しています。これにより、地元の人々の生活が物心両面で改善されています。また、伝統文化の保存・開発に対する人々の認識も高まっています。」

これからも、新農村づくり運動がテイグエン地方で展開され、この地方のさらなる発展を促すことでしょう。

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