赤ザオ族の雷神に関するタブー

(VOVWORLD) - 雷神に関するタブーが、赤ザオ族の人々によって我が民族の重要な信仰生活の一部として代々受け継がれています。

ベトナム54の民族のすべては忌み嫌う日、いわゆる「タブーの日」があります。ベトナム北部山岳地帯に居住する少数民族「赤ザオ」族も同じで、森の神に関するタブーや、風の神に関するタブーなどいくつかのタブーの日があります。中でも、雷の神である雷神に関するタブーは最も重要で、赤ザオ族の信仰生活を示しています。

赤ザオ族の雷神に関するタブー - ảnh 1 赤ザオ族の祭りの一つ

雷神に関するタブーの日は旧暦の3月1日で、最も大凶の日です。赤ザオ族の信仰によりますと、雷神は、天における最高の高官であり、人間の世界を管理する神様でもあります。乾季においては、雷神はずっと寝ていますが、雨期になると、起きて村々を視察します。よいことをした人は雷神から多くの幸運を受けるのに対し、悪いことをした人は、雷神の罰を受けるということです。イエンバイ省ルックイエン県フックロイ村に住む赤ザオ族の一人チエウ・ティ・ナイさんは次のように話しました。

(テープ)

「旧暦の3月1日は赤ザオ族の人々にとって、雷神に関するタブーの日です。この日は誰も、仕事をしないで家で休みます。女性たちは、集まって刺繍や縫い物をしながら、おしゃべりをしますが、絶対に大きな音を出してはいけません。」

赤ザオ族の人々の考えでは、この日に大きな音をすることは、寝ている雷神を起こして怒らせるため、雷神が村人に害を与える恐れがあります。そのため、その日は、家で休んだり、友達を訪れたりするという習慣があります。また、先祖のお墓参りをして、ご先祖様を思い出す人もいます。

近年、気候変動のためか、異例の気象現象がよく起きていて、人間の生活に多くの影響を及ぼしていますので、赤ザオ族の人々は雷神に関するタブーをより大切にしています。イエンバイ省ルックイエン県フックロイ村に住む赤ザオ族の一人チエウ・ティ・ティエプさんは次のように話しました。

(テープ)

「赤ザオ族の人々は昔から、雷神に関するタブーの日があります。この日は重要な意義があります。まず、人間は平穏な生活を送って、何の害も受けないようにということです。そして、天気に恵まれ、豊作で、満足して幸せな生活を送れるようにということです。」

雷神に関するタブーがいつ誕生したかはだれもがわかりませんが、赤ザオ族の人々によって我が民族の重要な信仰生活の一部として代々受け継がれています。

ご感想

他の情報