2018~2020年期におけるOCOPプログラム

(VOVWORLD) - 「一村一品運動」つまり「それぞれの町・村は独特の製品を1つ生産する」おと。いわゆるOCOPプログラムは、農村部の経済を各地方の自力とそれぞれの製品の付加価値の向上により発展させるプログラムです。

これはベトナム政府が新農村づくり国家目標プログラムを実施するために展開しているものです。当初、北部クアンニン省で試験的に行われましたが、よい結果が収められたことから、全国が展開することが決定されました。

2018~2020年期におけるOCOPプログラム - ảnh 1    クアンニン省のOCOPプログラムの開幕式

OCOPの目的は、それぞれの地方のメリットを基礎に、農業や、サービス業などをバリューチェーンに従って開発するということです。2008年、農業農村開発省はその準備作業として、「一村一品」プログラムを試験的に行いました。

その後、2013年から、クアンニン省は「それぞれの村・町は独特の製品を生産する」運動を展開し始めましたが、この3年間、この運動の枠内で販売されてきた製品の価値は6700億ドン(約33億円)を超え、目標値を3倍も上回っています。これにより、クアンニン省はOCOPを実現する最初の地方となっています。注目すべきことは、このプログラムへの参加を登録する人の数が日増しに増えていることです。

クアンニン省の「それぞれの町・村は独特の製品を生産する」運動を総括する会議で、農業農村開発省のグエン・スアン・クオン大臣は次のように評価しました。

(テープ)

「OCOPを通じて、新型共同生産組合が形成されました。従って、多くの農家は中小企業のオーナーとなっています。これらの要素は、農民らが農村経済発展に力を合わせることを促進しています。特に、このプログラムを通じて、農産物を含め多くのベトナム産製品が世界市場に進出できるようになっています。OCOPを農業・農村再構築事業と新農村づくり運動を実現するための手段として使用すると、成功を収めると確信しています。」

先ごろ、各国家目標プログラム指導委員会委員長を務めるブオン・ディン・フエ副首相は、全国規模で実施される2018~2020年期におけるOCOPプログラムを承認しました。その総合的な目的は、共同生産組合と農村部の中小企業発展や、伝統的製品とサービスの発展、国内外での製品の競争力の向上、農村部の労働構造の転換、農村部の工業化・近代化、環境保護、農村部の伝統的文化価値の保存などとなっています。

このプログラムは、2020年をめどに現在の製品総数の50%に相当する2400の製品を標準化させることや、共同生産組合と企業との連携による生産方式を完備させること、8ヶ所ないし10ヵ所の観光文化村を建設すること、OCOPに参加する共同生産組合と企業を健全化させること、さらに500社の企業をOCOPに誘致することなどを目標として設置しています。

今後のOCOPの展開計画に関し、チン・ディン・ズン副首相は次のように語りました。

(テープ)

「これらの目標を達成するために、経済再構築を進めていくと同時に、農村経済発展を新農村づくりと結び付けて行う必要があります。それぞれの村・町の製品は、環境保護と伝統文化の保存に貢献し、ブランド力と競争力が高いものでなければなりません。」

OCOPは全国規模で展開され、そして、統一した管理システムも構築されます。特に、それぞれ製品を評定するための標準も定められます。従って、OCOPは多大な成果を収め、農村部の発展に貢献すると期待されています。

関連ユース

ご感想

他の情報