(VOVWORLD) - 中部港湾都市ダナンは年初から、新型コロナウイルス感染症の深刻な影響を受けたにもかかわらず、投資誘致の面で、積極的な成果を収めています。これは、同市が、工業団地とハイテクパークでのインフラ整備や、行政手続きの簡素化などに力を入れることによるものとされています。
ダナン市の第2ソフトウェアパークの起工式 |
ダナン市は2020年を「引き続き投資誘致を促進していく」年に選びました。したがって、前年と比べ5倍増に当たる16兆ドン(約800億円)相当の国内投資や、1億4000万ドル相当のFDI=外国直接投資を誘致する目標を設定しています。
FDIに関し、同市はICT=情報通信技術や、デジタル技術、ナノ技術、バイオテクノロジー、ハイテク、環境にやさしい技術、付加価値が高い技術などの分野に集中する方針です。また、東アジア諸国から東南アジア諸国にシフトする投資誘致も視野に入れています。
ダナン市投資振興補助班のフイン・リェン・フゥオン班長は次のように語りました。
(テープ)
「中国からシフトするFDIを迎えるために、情報通信活動を促進しています。これを通じて、地元の安全性とメリットをPRしています。同時に、投資プロジェクト用の土地も点検してます。これらは、FDIプロジェクトの需要を満たすためのものです。」
一方、投資を迎えるためのインフラ整備も優先課題として進められています。 中でも、ソフトウエアパーク第2号や、IT情報技術団地、ホアンニョンや、ホアカム、ホアニンの各工業団地などのインフラ整備作業が加速しています。ダナン市計画投資局のチャン・フゥオク・ソン局長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「外国人投資家を迎えられるようにインフラを用意するために、ホアンニョンや、ホアカム、ホアニンの各工業団地などを選んで、インフラ整備分野に携わる能力の高い投資家をアピールしています。新型コロナが収束した後、投資家を迎えられるように取り組んでいます。」
ダナン市のハイテクパーク |
他方、市内で活動中の各企業に便宜を図ることも優先課題とされています。これも、投資のさらなる誘致の前提とみられています。ダナン市のハイテクパーク管理委員会のファム・チュン・ソン委員長は次のように述べています。
(テープ)は
「1つ目は、各企業の増資や、産業基盤と経営活動の拡大を奨励すること。2つ目は新規プロジェクトを奨励することです。これらは、市内の各企業の生産・経営活動に新風を吹き込みます。」
現時点まで、ソフトウエアパーク第2号や、IT情報技術団地、ホアンニョンや、ホアカム、ホアニンの各工業団地などダナン市内の多くの投資誘致用の施設のインフラ整備作業が完了しています。インフラ整備や、行政手続きの簡素化などがダナン市の投資誘致作業にテコ入れをするものになるよう期待されています。