サムスン株式会社＝vietnamhoinhap.vn

首都ハノイからおよそ30キロ離れたバクニン省は交通の便が良く、現代的な工業団地が集中し、若い労働力を擁しています。また、十数年前に同省に進出したサムスン株式会社やキヤノン株式会社、フォックスコン・テクノロジー・グループなどは安定した事業を行っており、地元の安全な投資環境を見せています。新型コロナウイルス感染症が深刻な影響をもたらしましたが、バクニン省はオープンな経営環境の維持やインフラ整備に力を入れてきた結果、投資家にとって魅力的な目的地となっています。バクニン省の計画投資局のグエン・ディン・スアン局長は次のように語りました。

（テープ）

「2010年～2015年期に私たちは88億ドル、2016年～2020年期に83億ドルを誘致しました。2020年、新型コロナウイルス感染症により、ベトナムを含め、世界各国が様々な困難に直面している中でも、我が省はあらゆる手を尽くして、およそ10億ドルを誘致しました。これはバクニン省のFDI誘致における際立った成果であるといえます。」

現在、バクニン省には首相が承認した16か所の工業団地があり、その中の10か所が活動を開始しました。同省の工業団地の入居率は80％を超えています。一方、バクニン省はおよそ900ヘクタールの工業団地用地を整えました。同省の工業団地管理委員会は工業団地の発展がそれぞれの企業、及び企業界の安定的な発展につながるものであると定め、行政改革を精力的に推進し、バクニン省で事業を行っている企業の生産経営の発展に最善の条件を作り出すことが狙いです。同省の工業団地管理委員会のブイ・ホアン・マイ委員長は次のように明らかにしました。

（テープ）

「我が省の工業団地管理委員会は市民との面接会場を用意するとともに、委員長と副委員長のEメールが常にオープンしています。ですから、行政手続きや訴訟などが適宜に解決され、投資家の高評を得ました。2020年に私たちはおよそ4600の行政手続きをワンストップ制を通じて処理し、その中の20％が期限を前倒しして処理されました。また、30％から40％の行政手続きがレベル3とレベル4で処理され、投資家により高く評価されました。」

イエンフォン工業団地＝dangcongsan.vn

毎年、バクニン省の指導者は企業との対話を行う一方、投資振興活動の様式と内容を常に刷新し、投資誘致を地元のイメージアップと結びつけ進め、大規模な投資プロジェクトの誘致に力を入れています。同時に、バクニン省は「企業の医師」や「企業支援作業部会」などのモデルを効果的に展開し、省レベルの公共行政センターを設立して、行政改革に突破口を作り出しました。これらはFDIをはじめ、あらゆる投資資金を誘致するための適切な措置であるとしています。韓国のAnyone Vina 有限会社のOh Jae Huyn社長は次のように語りました。

（テープ）

「いかなる外国企業も創業当時で様々な困難に直面するでしょう。私たちはバクニン省の関係各機関のご協力やご支援をいただきました。また、活動中、問題が発生すれば、関税機関など国家管理機関に伺い、早速に回答をいただきました。」

バクニン省は政策・メカニズムの刷新を進めてきた結果、日本や韓国、アメリカ、欧州など37の国と地域から多くの投資家を引き付けてきました。電子産業は重点的な分野となり、同省の工業生産高の80％以上を占めています。今後も国内外の投資家を誘致するため、バクニン省は法律の規定に合致するとともに、投資家に利益をもたらすような投資環境の改善を推進し、投資額と予算への貢献度が高く、ハイテクを使用するプロジェクトを優先的に誘致する方針です。バクニン省人民委員会のブオン・クォク・トゥアン副委員長は次のように語りました。

（テープ）

「バクニン省は投資家に最善の条件を作り出し、投資家の成功を地元の成功と見なすという方針を掲げています。従って、我々は我が省に進出した投資家を満足させ、地元の威信を高めるため、あらゆる手を尽くしています。私たちは投資家を歓迎し、彼らの生産経営活動に最も有利な条件を作り出す用意があります。」

こうしたバクニン省は経済社会発展で高い成長を遂げ、国内のトップに立ち、外国直接投資の誘致の手本となっています。同省は今後も投資経営環境の改善を進め、ベトナム省別競争力指数でトップに入り、、外国投資誘致でも上位に立つという目標の達成を目指しています。