(VOVWORLD) - ハノイ市は裾野産業を経済活動の柱の一つである産業開発において重要だとし、これまで裾野産業の開発を目指して、様々なメカニズムや政策、計画を展開してきました。
これにより、ハノイ市の裾野産業は急速な成長を見せ、工業生産を支え、都市経済の開発に大きく貢献しています。
2020年6月、ハノイ市は「裾野産業開発のコスト管理と裾野産業開発活動に配分される特定支出の規定」に関するメカニズムを発布しました。これは裾野産業に携わる企業に対し、アジア地域をはじめ、世界各国の産業界との連携を支援することが狙いです。
ハノイ市商工局のチャン・ティ・フオン・ラン代理局長は次のように語りました。
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「ハノイ市は裾野産業企業の支援を目指し、決定書11号を発布し、その中にインフラ整備、商標づくり、科学技術の導入、国内外の貿易促進プログラムへの参加が含まれています。これにより、これらの企業はアジア地域、および先進7か国の産業界との連携が図られ、我が都市の裾野産業の開発を推進することができるでしょう」
今年、ハノイ市は裾野産業企業の数を920社に増やし、その中の300社は国際基準を満たす生産システムと製品を擁し、ベトナムで事業を行っている多国籍企業のグローバルな生産ネットワークに参入する能力があり、裾野産業の生産高が加工・製造業の生産高の約16%を占め、裾野産業開発指数は11%増にするという目標を設定しました。この目標を達成するために、6つの具体的な措置を講じ、その中には国内外の企業への製品供給の支援、裾野産業への外国投資の誘致、グローバル生産チェーンの要求に応える管理システム導入の支援、部品、原材料の試験的な生産への先進技術の導入や技術の刷新の支援、裾野産業に関する情報の発信・公開が含まれています。裾野産業企業はこれらの措置を高評し、製品開発への投資拡大に期待しています。ベトナム投資技術株式会社Iintechのグエン・バン・フオン副社長は次のように語りました。
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「製造、機器、自動化などの多様な製品を作っています。顧客への包括的なソリューションを提供しています。我々は開発研究センターを設立し、高品質の製品の研究・開発を促進しています。2021年、新型コロナウイルス感染症の大流行にも関わらず、我が社は日本などの厳しい市場にローラーコンベアを大量、輸出しました。また、北米やオーストラリアなどにも多くの機械製品を輸出しています」
去る8月末に、ハノイ市商工局は関係機関と共同主催で2017年以来の最大規模の裾野産業見本市2022を行いました。見本市にはフンイエン省の自動車・バイク部品有限会社、HBT精密機械株式会社、パナソニックベトナム株式会社などの国内企業、および日本、中国、タイ、マレーシアなどの裾野産業企業の展示ブース250カ所以上が設けられ、ハイテク産業向けの裾野産業企業の高品質な製品が展示されました。この見本市を通じて、裾野産業企業はハノイ市、およびベトナムの裾野産業の発展にさらに貢献できると期待されています。測定機メーカーのヘキサゴンMI有限会社のレ・チュン・ヒエウ取締役社長は次のように語りました。
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「ヘキサゴンは測定と自動化分野で最大のソフトウェアデベロッパーです。今回、この見本市への参加を通じて、ベトナム産業界のサプライチエーンに自らのテクノロジーソリューションを提供し、ベトナムの裾野産業の企業の発展に貢献したいと思います」
ハノイ市の商工局の指導者は今後、裾野産業の企業をはじめ、生産企業の発展を支援していく方針を強調しました。年内に投資を呼びかける43の産業クラスターの中の複数の企業の起工を計画しています。