(VOVWORLD) - ベトナムはオープンで、ダイナミックな経済発展を遂げている世界有数の国の一つであると評価され、ベトナムのGDP規模は東南アジアで第4位、世界で第40位にランクされています。
現在、ベトナム産業界は国家ブランドのランクアップを目指し、あらゆる手を尽くしています。
ベトナムが世界経済への統合を推進している背景の中で産業界は国内外の市場でブランド力の向上にメリットを活用しています。第10縫製総公社は国際市場での地位の確立に取り組んでいますが、6回にわたり、「国家ブランド」に認定されました。同社のタン・ドック・ビェット社長は次のように明らかにしました。
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「当社はベトナム屈指のアパレルメーカーの一つとして知られています。外国人のお客さんは空港に到着した直後、アメリカ、欧州、日本などの大きな輸入市場向けの衣類品の注文に際し、当社を思い出します。また、前世紀の90年代に、国内市場でのブランドづくりを始めました。ベトナム人の嗜好に応え、ベトナムの価格で国際基準を満たす製品の生産に力を入れています」
第10縫製総公社の他にも、ベトナムの多くの企業はブランディングに取り組み、国内外の市場における競争力の向上が図られてきました。
世界有数の独立系ブランド評価および戦略コンサルティング会社「Brand Finance」によりますと、2019年から2023年期、ベトナムの国家ブランド価値の成長率は年平均102%に達し、昨年、およそ5千億ドルにのぼりました。また、この5年連続で、2桁成長を遂げ、世界の最も強力な国家ブランド上位121の中で33位にランクされています。
タン次官 写真提供:TTXVN |
商工省のグエン・シン・ニャット・タン次官は次のように明らかにしました。
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「ベトナム国家ブランドは産業界や管理機関、国内外の消費者の注目を集め、有力なものとなっています。各地方、業界団体、企業は製品、サービスのブランド開発に力を入れ、ベトナムの国土と人々の魅力の向上に貢献し、国家ブランドと企業、製品のブランドとの緊密な関係への認識を芽生えさせ、国家の競争力の向上を目指しています」
ベトナムの多くの企業はデジタル技術や経営学を導入し、国家ブランド開発計画の要求に応え、労働生産性や製品の質の向上に取り組んでいます。しかし、ベトナムは輸出戦略が持続可能なものではなく、商標をめぐる国際貿易紛争は、一つの企業、部門、地方の解決能力を越え、加工産業の含有量の引き上げと原材料の比率の引き下げの方向に沿った輸出構造の移行が促進されず、製品の付加価値が高くないという課題に直面しています。これから、ブランド開発を効果的に行うため、核となる価値を見出すとともに、ブランドのアイデンティティを確立する必要があると指摘されています。商工省・貿易促進局のホアン・ミン・チエン副局長は次のように語りました。
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「強いブランドの開発につれ、製品の付加価値を向上させ、輸出総額への国内企業の貢献度を高めることを目指しています。また、国内外の消費者向けの国家ブランドプログラムや同プログラムの指標を満たす製品のPRの促進により、対外貿易の強化や国家競争力の向上が図られるでしょう」
国家ブランド力の強化は輸出企業に利益をもたらすだけでなく、国際市場における国家のイメージアップにも役立っています。関係機関、および産業界はブランド開発に取り組むことにより、今後、ベトナムの国家ブランドランキングが上昇すると期待されています。