ブー・ザー・ルエンさん＝Công Đạt

（テープ）現場の音

AI＝人工知能を使用したコールセンター向け自動音声対応ソリューション「カルボット（Callbot）」は数百件の異なるシナリオで新型コロナウイルス感染者と会話ができるアプリケーションであり、ルエンさんと国際技術ソリューション株式会社「ITS」社が開発したものです。パンデミックにおいて、このコールセンターは400万件以上の電話対応をし、医療機関に新型コロナ感染者の情報を十分に提供し、医療システムの過密状態の軽減に積極的に貢献しました。

カルボットだけでなく、ルエンさんとITS社はこれまで、およそ30のIT製品を開発してきました。中でも、音声ID（Voice ID）として知られる音声バイオメトリクス（Voice Biometrics）や、本人確認ソリューション「KYC」、電子署名確認ソリューション「ビエトシグネチャー（Viet Signature）」、販売ソリューション「スマートセールス（Smart Sales）」などがあります。特に、各企業のブランドの知名度の向上を目指すソリューション「音声ブランドネーム（Voice Brandname）」は顧客から好評を得ています。

ルエンさんは28歳になった2015年10月、3人のパートナーとともに、ITS社を創立し、起業しました。当時、ルエンさんたちは通信サービスや、音楽著作権、付加価値サービス・ソリューション、デジタル・エンタティメント・サービスに注力しましたが、この分野での成功を踏まえ、ルエンさんとパートナーらは情報技術分野にシフトすることを決めました。ルエンさんの話です。

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「わが社はコア技術や、通信ソリューション、AIに関連する分野に携わっています。現在、通信プラットフォームを提供しています。その中に、音声ブランドネーム・ソリューションがあります。これにより、企業は顧客にアプローチするだけでなく、ユーザーは電話を受けるかどうかを決め、ハラスメントや詐欺などの迷惑行為を抑止できるようになります。現在、このソリューションはベトテルや、モビフォン、ビナフォンで提供されています」

現在、6000社の企業や、数万ものブランドがITSの音声ブランドネームソリューションを使用しています。これを導入した企業の経営者は次のように明らかにしました。

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「音声ブランドネームは効果的なソリューションです。これは企業のブランドの威信を確認するとともに、迷惑メール・電話・メッセージ対策に関する政府の政令91号に合致しています。このサービスを利用してから、顧客の数は目覚ましく増えています」

大手企業だけでなく、ITS社は中小企業にもサービスを提供しています。同社のカスタマーサポートアプリケーション「スマートボット（Smartbot）」や、「AIスマートコール（AI Smartcall）」は数百社の中小企業に愛用されています。

AIの発達に伴い、数百社のIT企業が生まれています。こうした中、ルエンさんたちは自社の競争力を高めるため、既存の外国製品を代替する手書きの文字のデータ化などを含め応用の可能性の高い新製品・サービスの開発に取り組んでいます。同僚の仲間たちはルエンさんの情熱と努力に感銘を受けています。この5年間、ルエンさんとともに仕事をしているITS社の技術者グエン・ダン・トゥアンさんは次のように話しています。

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「ルエン社長は情熱的な人であり、年中無休で仕事をしています。仕事をするプロセスで、多くのアイディアを提案します。また、正しい決定を下してきましたね」

自らの努力により、ルエンさんとパートナーらは多くの賞を獲得してきた＝TTXVN

この5年間、ルエンさんとパートナーらは多くの新しい製品・サービスを開発し、社会に積極的に貢献してきました。ルエンさんは、「成功を収めるために、情熱と大胆さといった2つの要素は欠かせないものである」とし、次のように述べています。

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「若者は願望があり、冒険を恐れない人でなければなりません。冒険というのは無謀ということではなく、大胆だということです。研究開発は複数のやり方で進める必要があります。最高の目標は社会に貢献し、会社の利益を増やすことです」

自らの努力により、ルエンさんとパートナーらは多くの賞を獲得してきました。2021年の優秀な若手起業家トップ10や、ベトナムソフトウェア・情報技術サービス協会が主催するIT業界の発展に最も貢献したサービスに贈られる名誉賞「サオクエ (Sao Khue)」賞、「代表的な若者」賞などです。これらは、ルエンさんとパートナーらが今後も努力していくための原動力となっています。