(VOVWORLD) - 新型コロナウイルス感染症から深刻な被害を受けているにもかかわらず、ベトナム企業は生産・経営・輸出を促進しています。そして、現時点で、多くの企業は年末までの注文を受けたということです。
(写真:VOV) |
統計総局によりますと、今年上半期の輸出累計額は28・4%増にあたる1576億ドル以上に達しています。その中で、22の品目は輸出額が10億ドルを超えています。例えば、電子製品や、繊維製品、履物、木工製品、鉄鋼製品、水産物などとしています。水産物加工輸出協会のグエン・ホアイ・ナム副理事長は、「この数か月間、水産物部門は回復を見せている」と明らかにし、次のように述べています。
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「2020年、疫病の影響で、水産物部門は低迷状態に陥りましたが、2021年に入り、政府の効果的な予防対策により、回復し始めました。したがって、水産物の輸出は成長しています。具体的には、4月の伸び率は22%、5月は24%にのぼっています。」
一方、皮革・革靴・バッグ類協会によりますと、新型コロナの状況が複雑に推移していますが、同協会に属する各企業が海外から受ける注文量が増えています。現時点は、各企業が生産を促進し、サプライチェーンの再構築を進めるタイミングとなっています。全ての企業が順調に発展しているとは言えませんが、多数の企業が困難を乗り越えるようになったとしています。注目すべきことは、ベトナムの製品の輸出価格が上昇しているということです。
ベトナム紡績縫製協会のブ・ドゥク・ザン会長によりますと、効果的な疫病予防対策や、政治とマクロ経済の安定性などの要素は外国企業がベトナムを選ぶことにつながるとしています。ザン会長は次のように明らかにしました。
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「2021年、紡績縫製部門は輸出額を390億ドルにするという目標を達成できると信じています。今年上半期のその金額はおよそ160億ドルに達しました。これは各企業の努力の表れです。特に、第3四半期や、年末までの注文を受けた企業もあります。」
エコノミストらは、「各企業の回復と輸出強化・拡大を目指し、新型コロナウイルスのワクチン接種を促進するとともに、 国内市場開発も効果的な措置である」と勧めています。エコノミストのディン・チョン・ティン氏は次のように提案しています。
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「今後も引き続き、国内市場での消費を様々な措置で刺激していく必要があります。これは生産・経営発展に貢献します。また、これまで締結されてきた自由貿易協定を履行し、輸出入活動を拡大させる必要があります。これを通じて、ベトナム企業が新しい市場にアプローチできるようになるからです。」
現時点でみると、困難は山積していますが、多くの企業が効果的な措置をとり、徐々に生産・経営活動の安定を取り戻しています。これは企業共同体だけでなく、国の経済全体にとっても、積極的な兆しとみられています。