(VOVWORLD) - 2020年、ベトナム証券市場は回復速度が東南アジア地域でトップに立ち、世界各国のトップ10に入りました。そして、現時点までも引き続き迅速に成長し、外国から巨額の投資を誘致していく見通しです。
(写真:Vietnam+) |
4月末、ベトナム証券市場のVN指数は3回連続で上昇し、1200ポイントで取引を終えました。平均の出来高は売買代金にして18兆2000億ドン(約910億円)でした。エコノミストらによりますと、今後もその増加傾向は続くとしています。ある証券会社の社長の話です。
(テープ)
「VN指数が1200の領域に達し、その後の1~2週間にその水準に維持すれば、積極的なものです。したがって、1250∼1300ポイントに上昇する可能性があります。」
エコノミストらは、「ベトナム経済全体の回復は証券市場の発展に貢献している」と分析しています。また、ベトナムが二国間・多国間貿易協定を締結してきたことも証券市場の成長に役立ちます。ベトナムがグローバルバリューチェーンの転換から利益を受けるからです。したがって、ベトナム証券市場は多くの変化を見せていくとしています。ホーチミン市に住む個人投資家の話をお聞きください。
(テープ)
「私の考えですが、2021年は個人投資家にビッグチャンスをもたらします。3月中旬から、VN指数は1200ポイントを突破するととに、世界のほかの証券市場からグッドニュースが出ています。例えば、アメリカや、日本、タイなどの国々が金融緩和を続けることなどです。したがって、ベトナムでも金利が低下する見通しです。」
3月中旬、格付け機関「ムーディーズ・インベスター・サービス」はベトナムの格付を発表し、その中で、ベトナムの国家信用格付けを「Ba3」に据え置く一方、格付けの見通しを「積極的」に引き上げました。
ムーディーズによりますと、効果的なパンデミック予防対策はベトナムの経済回復や、貿易活動の促進に貢献しています。また、ベトナムの中期的な経済展望は明るいとしています。そして、「ベトナムは、新型コロナウイルス感染症収束後の世界の生産・貿易・投資・消費傾向の移転から利益を受ける見通しである」と分析しています。
ムーディーズの評定に関し、エコノミストと実業家らは、「これはベトナム経済の中長期的な展望を示すだけでなく、証券市場にとっても積極的なものである」との見方を示しています。ホーチミン市に住む個人投資家の話です。
(テープ)
「我々は今年の成長の波に乗っています。この波はかなり強くて長いです。これは証券市場が今後も成長していくことを示す兆しといえます。」
ベトナム証券市場は、規模が依然として小さいですが、新しい発展段階に入っています。そして、今後も、着実に発展し、国の経済社会発展事業に貢献していくでしょう。