(VOVWORLD) - ラオカイ省は西北部の国境地帯に位置する山間部であり、穏やかな気候や天然資源に恵まれ、ユニークな文化を持つことから、観光開発には、多くのメリットがあります。
綺麗なホームスティモデル
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年初以来、同省は延べ350万人の観光客を受け入れ、今年全体の計画の41.67%に相当しています。この成果は観光業界の企業、とりわけコミュニティの創意工夫によるものです。同省、バクハー県には100か所あまりの宿泊施設があり、1日当たり、およそ3千人の観光客を収容する能力があります。
ターチャイ村、ナロ集落に住むバン・バン・タンさん一家が運営するホームスティ型民泊は少数民族ターイ族の高床式の家で、およそ60人を収容できます。また、食事サービスが提供されるとともに、様々な文化活動が行われ、観光客の心を虜にしています。タンさんは次のように語りました。
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「家を改修したり、綺麗に掃除したり、家具をアップグレードしたりして、観光客の満足度を向上させることが狙いです。ここに来てくださった観光客はユニークな文化や美食を体験することができます」
観光客を誘致するため、ラオカイ省の各地域は様々な観光活動や文化祭を開催する一方、観光促進を目指す画期的なソリューションを講じています。ラオカイ省・バクハー県の文化情報室のブイ・バン・ビン室長は次のように語りました。
(テープ)
「どうしても観光客を受け入れることではなく、質の高いサービスの提供で観光客に忘れられない体験を与える方針です。また、観光客の誘致を目指し、各家庭にホームスティサービスの運営に際し、他所のモデルの見学を奨励しています」
観光サービスを改善するため、これまで、ラオカイ省の各レベルの行政府と省庁は宣伝啓もうを促進し、住民や観光企業などに責任感をもち、生態環境や文明的な観光環境づくりの方向に沿って、観光を開発することへの認識を向上させ、思考を刷新してもらうとしています。サパ町人民委員会のド・バン・タン委員長は次のように明らかにしました。
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「サパ町は地元の観光協会や管理機関と連携し、宿泊や飲食サービスの充実、安全保障の確保に取り組んでいます。また、往来や食品安全衛生の確保にも力を入れています」
ラオカイ省の観光部門は国内外の観光開発協力の効率化に取り組んでおり、ラオカイ省、首都ハノイ、北部港湾都市ハイフォン、東北部クァンニン省、および中国雲南省をまたいだ経済回廊協力プログラムや西北部8つの省とホーチミン市の観光開発協力拡大プログラム、フランスのヌーヴェル=アキテーヌ地域圏との観光協力プログラムなどを進めています。また、ホップタイン村、ナムリア集落の代表的な観光地区の建設を含む様々な新たな観光商品の開発に取り組んでいます。ラオカイ省観光局のライ・ブ・ヒエップ副局長は次のように語りました。
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「今後、観光客を引き付けるため、複数の活動を行く計画です。その中に、バクハー県で開催される『白い高原フェスティバル』が含まれ、滝や山の冒険ツアーを活用し、サパ町やバトサット県イティ村の観光開発を目指します。また、地方行政当局にコミュニティ・ベースド・ツーリズムやグリーン観光の開発をアドバイスし、観光の質的向上と国内外の観光客の誘致を狙っています。さらに、国際観光見本市2024を行い、国内外の観光市場を結びつけ、ラオカイ省の観光をPRする方針です」
今年、ラオカイ省は延べ850万人の観光客を受け入れ、観光収入を10億ドル以上にするという目標を設定しました。これを達成するため、同省は既存の観光商品の質的向上に注力する一方、新たな観光商品の開発を促進し、北部山岳地帯の魅力的な観光スポット、およびベトナムの最も魅力的な観光地トップテンの一つへと発展するようあらゆる手を尽くしていきます。