ランソン省 旬の果物の輸出を支援

(VOVWORLD) - この時期、国内各地の果物は収穫期に入り、中国に輸出される新鮮な果物を満載するトラックが北部山岳地帯ランソン省の各検問所に殺到しています。
ランソン省行政当局は新鮮な果物の検問所の早期通過や、企業のコストダウンを目指して様々な解決策を講じています。
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中国と国境を接するランソン省では、友誼国際検問所、ドンダン駅の国際検問所、チマ国際検問所、タンタイン検問所の4カ所で貨物の通関が行われており、直近の2カ月間に、ベトナム各地から旬の果物を乗せたトラックが同省の各検問所に次々と押し寄せています。これに対し、ランソン省の商工局は、輸出企業や生産業者などに対し検問所の通関状況の情報を適宜通知することで、生産から流通の連携を図り、輸出の促進を支援しています。これにより、企業は検問所への農作物の輸送量を主体的に調整することができます。ランソン省の商工局貿易管理室のチャン・ドク・ザン室長は次のように語りました。

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「農産物などの輸出企業を最優先しています。今後、ランソン省の輸出入のトレンドを入手し、各省・市の商工局や業界団体に対して、生産業者に包装や生産工程、デザインなどが輸出先の要求と基準を満たすようガイダンスする必要があります。また、企業は中国の提携先企業と鉄道、水上交通などによる貨物輸送や輸出について協議する一方、貿易促進や国内市場での消費拡大にも力を尽くさなければなりません」

鮮度を保つため、午前中の通関は果物を乗せたがトラックが優先されます。さらに、ランソン省の税関では果物の商品検査の必要はなく、通関後の申告書類の確認のみでよいため、通関にかかる時間は2分から5分程度で済みます。統計によりますと、タンタイン検問所では、5月15日から現在まで、バナナ、ジャックフルーツ、マンゴー、ライチ、ドラゴンフルーツなどを乗せた1500台の車両が通過しましたが、輸出待ちの車両は現時点で1700台を超えており、その内67%は果物を乗せた車両です。こうした事情に対し、ランソン省は中国・広西省の当局と会談や輸出入計画の協議を通じ、通関に便宜を図るよう働きかけています。ランソン省のドンダン検問所、経済地区管理委員会のホアン・カイン・ズイ副委員長は次のように明らかにしました。

(テープ) 

「商品の混雑を予防し、輸出入をさらに促進するため、中国側との協議を進め、課題解決に取り組んでいきます。また、関係機関と連携し、商品と人の通関手続きを簡素化して検問所の通関実績を上げるほか、社会秩序の確保、健全で透明な経営環境づくりにも力を入れています」

この時期、北部バクザン省のライチは収穫期に入り、生産量はおよそ16万トンから17万トンに達する見込みです。政府の指示を受け、ランソン省はライチの取引で入国を希望する中国人業者を優遇しています。5月20日現在、中国人業者170人あまりが友誼国際検問所から入国し、バクザン省を訪れています。友誼国際検問所に駐屯する国境警備庁のホアン・チョン・カイ通関担当者は次のように語りました。

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「私たちは中国の専門家や労働者、農産物商売者などの入国を常に優遇しています。国境警備部隊は、これらの人々の迅速な入国手続きについて詳しくガイダンスしています」

引き続き、新型コロナウイルス感染症が流行しており、中国は厳格な予防策を取っていることから、ベトナムと中国間の輸出入は今も様々な課題を抱えています。しかし、ランソン省の当局は柔軟な措置と、早期通関に最高レベルの優遇措置を取ることで、ベトナム国内各地の農作物の輸出促進を支援しています。

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