この合意書によりますと、ベトナムのヒューギ検問所とタンタイン検問所は「スマート国際検問所」を建設する場所として選ばれました。双方はAGV＝無人搬送車や、ロープウェーといった2つの輸送手段を導入しています。この合意書を実施するため、ランソン省は周到に準備を行いました。

（写真：VOV）

同省人民委員会のホー・ティエン・ティエウ委員長は次のように明らかにしました。

（テープ）

「デジタル国際検問所モデルはランソン省で試験的に行われていますが、ほかの地方にも拡大される予定です。情報通信省や、デジタルトランスフォーメーションに関する国家指導委員会はこのモデルの完備を目指し、様々な措置をとっています。これらは管理や、関連する当事者の利益確保のためのものです」

ランソン省は、国際検問所の管理作業にデジタル技術を導入する最初の地方になっています。その管理モデルは企業共同体に利益をもたらし、好評を得ています。ロジスティクス分野に携わる企業ヒュギスアンクオン社のファム・トゥアン・ホアン副社長は、「わが社はその技術に適応するため、多くの措置をとると同時に、デジタル企業となるように、デジタルトランスフォーメーションを進めている」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「DXの要求に答えるため、わが社は今後、自社のソフトおよびランソンデジタル検問所や、税関局、国境警備部隊などを含む国家管理機関のソフトウェアを統一したい意向があります。これを通じて、技術や、貨物、輸送手段などに関する情報を容易で迅速に交換できるようになるからです」

（写真：VOV）

現在、デジタル検問所プロジェクトは積極的に展開中ですが、各省庁の情報システムとのコネクションや、データ交換・共有などの面で、いくつかの問題に直面しています。ランソン省税関局のグエン・アイン・タイ副局長は、「デジタル国際検問所が正式に稼働するとき、システム管理や、データ統制・管理などに関するあらゆる要求を満たす必要がある」との見方を示し、次のように語りました。

（テープ）

「デジタル国際検問所の各機能は同期化されます。我々は全プロセスを再点検します。また、スマート税関システムを効果的に運営できる人材を育成することにも力を入れています。これらには相互作用があるからです」

ランソン省のデジタル国際検問所の試験的な構築は国家のデジタル国際検問所システムの形成に前提を作り出します。また、国境地帯にあるベトナムと中国の各地方間の経済連携にも貢献しています。そして、ランソン省がデジタル国際検問所のメリットを徹底的に活用し、地元の経済社会開発事業を進め、全国の開発事業に貢献していくことが期待されています。