(VOVWORLD) - 「OCOP(一村・一品)」プログラムは効果的に展開されており、そして、統一した管理システムも構築されています。特に、各製品を評価するための基準も定められています。
2018年から全国規模で始まった「OCOP(一村・一品)」プログラムは農村部の社会経済開発や、農産物の価値向上を目指すものです。この4年間、各地方はこのプログラムを積極的に促進し、多大な成果を収めています。これを通じて、地元だけでなく、全国の社会経済開発事業や、農業生産の再構築、農村部での労働力の質の向上、ハイテク農業開発、農産物加工業の発展、近代的科学技術の導入などにも大きく貢献しています。
北部山岳地帯ソンラ省のOCOP製品の展示コーナー=Lê Hồng |
北部山岳地帯ソンラ省はOCOPプログラムを効果的に展開する地方の1つです。現在、省内の果樹栽培面積は8万4000ヘクタールを超え、各種果物の年間生産量はおよそ45万トンに達しています。また、農水産物の生産、加工業なども着実に成長しています。その中で、各種農産物や、薬材、綿、木工製品、手工芸品などを含む80の製品がOCOP製品に認定されています。同省人民委員会のグエン・タイン・コン副委員長は次のように明らかにしています。
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「OCOPプログラムの成果から見れば、ソンラ省は農業生産の構造転換事業と再構築、農産物の商品化プロセスにおいて成功を収めているといえます。その成功により、ソンラ省は投資家を多数誘致しています。」
一方、南部ハウザン省もOCOPプログラムの実施プロセスにおいて、様々な成果を収めています。同省は地元の気候・土壌を踏まえ、農産物の新品種を導入するとともに、多くの農業協同組合を設立してきました。これらの協同組合は生産性の向上、農産物の質の向上とその安全性の確保、先進的科学技術の導入、製品の販促、新市場の開拓、他の地方との連携強化などに役立っています。
ハウザン省チヤウタイン県のOCOP果実生産農業協同組合による果物=VOV |
ハウザン省チヤウタイン県のOCOP果実生産農業協同組合はその一例です。この協同組合は、2022~2027年期に果物の輸出を促進するとともに、食品安全・労働環境・環境保全に配慮した農業生産工程管理の国際的な基準「グローバルギャップ」による農産物栽培面積を拡大させていく方針を打ち出しています。
ハウザン省人民委員会のチュオン・カイン・トゥエン副委員長は、「地元の当局者は常に、農家がOCOP製品を開発するための便宜を図り、これを通じて新農村建設運動の促進を目指している」と明らかにし、次のように語りました。
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「この数年間、OCOP果実生産農業協同組合は省内で展開中のOCOPプログラムに積極的かつ効果的に参加しています。これを踏まえ、省内のそれぞれの地方に対し、毎年、4つないし5つのOCOP製品を開発するよう要請します。これからも、これらの活動に有利な条件を作り出していきます。」
去る5月22日23日の両日、中部高原地帯テイグエン地方のザライ省設立90周年を記念するにあたり、同省は「アメージングザライ・ジャパン(AMAZING GIA LAI–JAPAN)2022」というイベントを開催し、日本と同省の友好関係促進を目指しましたが、これには他の地方も参加し、地元の代表的なOCOP製品を紹介しました。イベントに出展した中部沿海クアンガイ省の貿易振興センターの幹部ズオン・ミン・トゥさんは次のように話しています。
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「クアンガイ省はこの見本市に20のOCOP製品を紹介しています。例えば、乾燥牛肉や、リーソン島のニンニク、アンチョビなどです。この見本市を通じて、消費者がOCOP製品を愛用していることを再確認できるようになりました。一回だけでなく、2~3回買いに来たお客さんもいますね」
OCOPプログラムは効果的に展開されており、そして、統一した管理システムも構築されています。特に、各製品を評価するための基準も定められています。今後も、このプログラムは多大な成果を収め、農村部の発展に貢献していくと期待されています。