(VOVWORLD) - 先ごろ発効されたEVFTA=ベトナムとEU=欧州連合との自由貿易協定はベトナムの木材・木工製品の輸出に多大な利益をもたらすものとみられています。
この間、新型コロナによるパンデミックはベトナムの輸出活動に深刻な影響を与えていますが、木材と木工製品の輸出は引き続き増加しています。これは農業部門の望ましい成果とみられています。
木材と木工製品の輸出はおよそ61億ドルに |
農業農村開発省によりますと、今年1月から7月に、新型コロナの影響を受けているにもかかわらず、ベトナムの木材と木工製品の輸出はおよそ61億ドルに達し、前年同期と比べ6・2%増となっています。その主な輸出先はアメリカや、中国、日本、韓国としています。
これに先立ち新型コロナの影響で、この品目の5月の輸出伸び率はマイナスに落ち込んだ後、再び迅速に高い成長率を遂げました。この成果は、農業部門と各地方、企業の大きな努力によるものと評されています。
特に、北部山岳地帯タイグエン省は地元のメリットを最大限に活用する地方の1つとみられています。同省の森林管理支局のブ・バン・ファン支局長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「省内の持続可能な植林プログラムは積極的に進められており、効果をあげています。現在、我が支局は農家らに対し、植林技術などを手ほどきしています。」
木材・木工製品部門の発展に伴い、農家らの収益も高まっています。したがって、植林と林業への農家らの投資が増えています。タイグエン省のクックドゥオン森林管理班の幹部の話です。
(テープ)
「植林活動と林業の利益を目にして、農家らは喜んで、投資を強化しています。現在、この地方の農家らは近代的な植林技術の導入を進めています。」
こうした中、先ごろ発効されたEVFTA=ベトナムとEU=欧州連合との自由貿易協定はベトナムの木材・木工製品の輸出に多大な利益をもたらすものとみられています。ベトナム林業総局のファム・バン・ディエン副総局長は次のように分析しています。 (テープ)
「木材・木工製品部門や、林産物部門は正しい方向に沿って発展しています。その中で、林産物加工・輸出企業の貢献が大きいと強調したいのです。今後、ベトナム林産部門はグローバルなバリューチェーンに参入して、さらに発展していく見通しです。」
エコノミストらによりますと、世界の木材・木工製品市場が迅速に拡大していることから、ベトナムの木材・木工製品部門は発展の余地があります。しかし、新型コロナによるパンデミックが複雑に推移している中、この分野に携わる各企業はさらに努力していくとしています。