(VOVWORLD) - 持続的に発展する海洋都市を建設することや、世界各国を結びつける航海中心になることなどはホーチミン市の発展事業の重要な任務とみられています。現在、同市は、2030年までのベトナムの海洋経済開発戦略と2045年までのビジョンの実施に貢献するために、海洋経済発展計画を立案しています。
その中で、カンゾー湾開発は重要な方向として定められています。具体的にいえば、ホーチミン市は、カンゾー湾の生態系を保護しながら新しい経済モデルを作り出し、新都市を建設する方針です。これは、科学者の好評を得ています。ハノイ国家大学のリュー・テ・アイン博士は次のように分析しています。
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「この都市は生物圏保護区と結びつきますが、ホーチミン市が保護したい価値です。これまでも、その地区は都市の巨大な緑の肺に例えられ、環境保護や、経済社会発展事業に多大に貢献しています。」
一方、海洋・島しょ総局のグエン・チュ・ホイ元副総局長は、「海洋経済開発により、ホーチミン市は発展規模を拡大させ、天然資源を活用するようになる」との見解を表明し、次のように語りました。
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「これは、発展の軸を作り出し、地元のメリットの活用につなげます。特に、これは経済発展と国家主権の保護を両立させることにも役立ちます。」
2020年、ホーチミン市は経済規模がベトナムの沿海各都市の域内総生産の37・2%を、FDI=外国直接投資が25・1%を占めました。天然資源環境省の元次官ダン・フン・ボ教授によりますと、海洋経済はホーチミン市に大きなメリットをもたらします。
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「ホーチミン市が海への出口と海洋経済の強固な基盤を作り出すことは効果的な措置です。持続可能な発展を目指し、土地と水面を効果的に使用する必要があります。これらは、ホーチミン市の発展に役立ちます。」
ホーチミン市は海洋経済開発を地元の発展事業の戦略的な方向や、差し迫った問題と見做しており、その目標達成を目指し、複数の措置を同時にとっています。その中で、カンゾー湾は重要な役割を果たします。近いうちに、カンゾー新都市はエコツアーと休養旅行の中心地として誕生する見通しです。